µLEDディスプレイは、長寿命な無機材料による自発光式ディスプレイとして、液晶、有機ELといったFPD(Flat Panel Display)に代わる次世代のディスプレイと期待されています。
現在、開発の主流は、赤、緑、青の3色のLEDを応用して、フルカラーを得る【3LED方式】ですが、以下の課題があります。
- 赤色LEDが、微細化で極端に効率が低下する。
- 赤、緑、青色LEDチップ材料の違いから、駆動電圧等電気特性が異なるので、ICドライバーでの制御が複雑になる。
- 困難な微細チップのマストランスファー(移送)を、3回実施しなければならず、歩留まりが低い。
そこで、マストランスファーが1回で済み、且つ電流制御も1種類で済むということで、青色LEDを用いて、赤、緑色の蛍光体を励起する【青LED+RG蛍光体方式】と、紫外線(以下UV)LEDを用いて、赤、青、緑の3色の蛍光体を励起する【UV LED+RGB蛍光体方式】が提案されています。
(※サイズが200~500µm角程度のLEDを応用したディスプレイは、ミニLEDディスプレイ、また、同サイズLEDチップの白色LEDをバックライトとして採用したディスプレイは、ミニLEDバックライト液晶ディスプレイとして区別されます。)