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総論

紫外線発光ダイオード(UV-LED)の光は、発光波長が380nm以下で、人間の目では見ることができない。赤外、赤、緑、青色の各色LEDは既に存在したが、更に波長の短い紫外線を発光させようとすると急激に発光効率が低下するため、効率の良い発光素子の開発は不可能と考えられていた。

当社は、2000年に世界で初めて350nmの高効率UV-LEDの開発に成功し、翌年から、波長375nm、370nm、365nmの3波長のUV-LEDを発表、同製品を製造・販売している。製品は、エピタキシャルウエハ、それらのウエハをプロセス加工したチップ、チップをパッケージ化したランプの3種類に分類され、それぞれが光出力によってランク分けされる。UV-LEDは、紙幣識別機等のセンサー用光源、樹脂を硬化させるための化学反応用光源、光触媒との組み合わせによる空気清浄器の光源用等に量産している。

また、バイオ分野におけるDNAの分析、医療分野における検査、血糖値センサー、農業分野における捕虫器、果物選別機、更には蛍光探傷試験等様々な分野での応用開発が進められている。更には次世代照明として、RGB蛍光体と組み合わせた演色性の高い白色照明を実現することが期待されている。

紫外線LEDの市場


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