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ナイトライド・ニュース

2001/01/22 「教授自らVB役員に 兼業規制緩和追い風」(経済産業新聞)

教授自らVB役員に

兼業規制緩和追い風 産学に新たな橋渡し役大学ベンチャーは大学教授らが役員などを兼職し、情報技術(IT)、バイオ、ロボットなどの先端分野に挑む。
日本では技術力の裏打ちのあるハイテクベンチャーを誕生させる仕組みがほとんどなく、競争力低下の一因とされてきた。
専門的な研究成果を生かす大学ベンチャーが増えれば、米国シリコンバレーの新興企業群に対抗できる存在になる可能性もある。
短波長で高出力の紫外線発光ダイオード(LED)。微量化学物質の検知や照明装置の光源に使え、将来はガン治療装置の光源にも利用できると期待されている夢の素子だ。
開発を陣頭指揮
これを開発したのがベンチャー企業のナイトライド・セミコンダクター(村本宜彦社長)。
徳島市で昨年四月に創業、従業員数はわずか八人の同社が国内外のライバルに先んじて最先端素子開発に成功した裏には、地元・徳島大学の酒井士郎の存在がある。
ナイトライドの技術顧問として開発部門を事実上指揮している。
酒井教授は金属材料の研究が専門で「十数年前の助手時代、起業を考えたこともある」という。
紫外線LEDでも利用されている窒化ガリウムの特性や量産技術の研究を続けてきた。
窒化ガリウムはデジタル家電や医療・工業用センサー、環境装置関連の半導体の新市場を生み出す潜在力を秘め、最近急速に注目を集めている。
株主には大企業
「象牙(ぞうげ)の塔にこもっていては本当の技術は生まれない」と語る酒井教授は一昨年の冬、徳島県のニュービジネス協議会事務局長だった村本氏に事業化を相談。
意気投合した村本氏と四ヶ月後にナイトライドを設立した。
株主には東京海上火災保険、丸紅、日興キャピタルなどが名を連ねる。
ナイトライドは近く紫外線LEDのサンプルを出荷。今夏には新工場(徳島県鳴門市)を稼動し、来年のスピード公開を視野に入れている。酒井教授は近く役員にも就任する見通しで「責任のある立場に就くことで技術指導を強化し、事業化を一層加速したい」と意欲を燃やしている。

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