

【徳島】ナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長、088・683・7750)は、近紫外線(UV)発光ダイオード(LED)の新製品ECOシリーズ「NS375L-4SFH=写真」と「NS400L-4SFH」を開発、10月からサンプル出荷を始める。価格はそれぞれ1万個購入で、1個1500円。
光樹脂硬化用、空気清浄機用の光源、医療・バイオ向けに売り込む。年間2億円程度の売り上げを目指す。

SN375L-4SFHは波長375ナノメートル(ナノは10億分の1)、出力95ミリワット(80ミリアンペア時)。同社の表面実装タイプの製品比で、出力を約2倍に引き上げた。チップサイズは面積比で約3分の1と小型化し、チップを4個実装している。
LEDの高出力化はチップ面積を大きくして大電流(500ミリアンペア)を流す方式が主流だがこの方式の場合、発熱量が増えるため、放熱のためにパッケージ構造が複雑になりコストがかかる。ECOシリーズはチップ自体の発熱量を少なくすることをコンセプトにウエハーの結晶構造を見直し、側面からの光取り出し効率を向上した。