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「第5回モノづくり連携大賞」（日刊工業新聞社主催、中小企業基盤整備機構共催）の受賞者が決まった。産学官連携の仕組みや技術が優れた12件を応募の82件の中から選定した。「大賞」は自動車部品で使われているダイヤモンド・ライク・カーボン（ＤＬＣ）のコーティング技術を医療機器の冠動脈ステントに展開した岡山県工業技術センターのグループが選ばれた。11月10日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「中小企業総合展」会場で贈賞式を行なう。
「日刊工業新聞社賞」は産業用紫外線ランプに替わる高効率の紫外線発光ダイオードで、徳島県で多額の投資資金を集めた大学発ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクターのグループが選ばれた。「新技術開発賞」は血液中で異物を攻撃する活性酸素、スーパーオキシドを色素に邪魔されずに測定するシステムの実用化で三重大学のグループに贈られる。「中小企業部門賞」は内視鏡での観察位置を即時に明らかにするナビゲーションシステムを多数の中小企業が参加して開発した浜松医科大学グループに贈られる。
第5回モノづくり連携大賞受賞者一覧
| 賞名 | 受賞案件 | 受賞対象者 |
|---|---|---|
| モノづくり連携大賞 | 医工学連携大学発ベンチャーによる自動車製造技術を横展開した国産の冠動脈用ＤＣＬコートステントの開発と事業化 | 岡山県工技センター、トーヨーエイテック、日本ステントテクノロジー、京大再生医科学研究所 |
| 日刊工業新聞社賞 | 産学連携によるＵＶ－ＬＥＤ事業化成功モデル | ナイトライド・セミコンダクター、徳島ニュービジネス協議会、徳島大 |
| 新技術 開発賞 | 血液内活性酸素モニタリング用の近赤外化学発光システムの開発 | 三重大大学院生物資源学研究科、アトー、三重県産業支援センター、ルミエテラ、三重大大学院医学系研究科 |
| 中小企業部門賞 | はままつ発モノづくりと医療の融合 －世界初の機能を持つ内視鏡手術ナビゲーターの開発－ | 浜松医大、アメリオ、パルステック工業、ゾディアック、エヌエスティー、永島医科器械、浜松地域テクノポリス推進機構、ＪＳＴイノベーションサテライト静岡 |
| 特別賞 | 繊維質処理土「ボンテラン」による高含水比泥土の再資源化技術 | 東北大大学院環境科学研究科、森環境技術研究所、ボンテラン工法研究会 |
| 無線センサネットワークによる橋梁の健全度診断システムの開発 | ＨＭＢ有限責任事業組合 | |
| 薬剤標的タンパク質を効率的に精製・単離できる新規アフィニティ磁性ビーズの創製と薬剤標的タンパク質スクリーニングシステムの事業化 | 東工大、多摩川精機 | |
| 低コスト・短納期・高品質で環境配慮にも対応した織物試作システムの開発 | 新産業創造研究機構、神戸大、兵庫県立工技センター、片山商店、桑村繊維、村田機械 | |
| 産学官連携による地域の技術力を活かした光学機器用小型・高分解能アクチュエータの開発 | シグマ光機、ニッコー、石川県工業試験場、東工大、石川県産業創出支援機構、金沢大、東北大 | |
| 快適な打球感を追求した感性志向型テニスラケットの開発 | 長岡技科大、ＹＯＮＥＸ | |
| 複数大学間連携による知財群管理および活用のネットワーク構築 | 東京理科大、信州ＴＯＬ、東京電機大、筑波大、千葉大、芝浦工大、三菱化学テクノリサーチ、野村證券 | |
| 省エネを目的にした「インテリ・コンセント（開発名：ＺＩＩＣ）」の開発 | ジリオン・ネットワークス、鳥取大大学院工学研究科 |
