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ナイトライド・ニュース

「2010/11/12 産学官をつなぐ モノづくり連携大賞受賞例から」(日刊工業新聞)

産学官をつなぐ モノづくり連携大賞受賞例から日刊工業新聞社賞ナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は2000年4月、徳島ニュービジネス協議会(NBC)の事務局長だった村本社長と酒井士郎徳島大学工学部教授が共同で設立した。酒井教授が徳島大学の工学部長だった川上博教授(現徳島大理事)と徳島NBC事務局を訪れ、当時の村本事務局長に窒化ガリウム半導体のビジネス化について相談したのが、そもそもの設立のきっかけになった。
ナイトライド・セミコンダクターなど徳島NBCと徳島大との連携により、設立時に徳島経済界から設立資金の支援も得たほか、国内外のベンチャーキャピタル(VC)からも資金を調達したが、「行政主体ではなく、民間主体で推進したのがミソ。行政からの資金は一切ない」と村本社長は強調する。
3原色紫外線LED開発化合物半導体を製造する有機金属気相成長法(MOCVD)装置を導入し、380ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の波長でRGB3原色をすべて出せる紫外線(UV)-発光ダイオード(LED)を開発した。海外の銀行で使う現金自動預払い機(ATM)向け紙幣識別などセンサー用光源として引き合いが多い。センサー用としての性能評価・信頼性への各種試験を3年ほどかけてクリア。07年ころからUV-LED事業が本格軌道に乗った。11年3月期まで3期連続の増収増益を見込む。
UV-LEDの出力測定の様子
「人がやっていないから挑戦した。最初は『蛍の光の方が明るいくらい』というジョークが出たほど」と村本社長は苦笑する。最初の開発で光らせた時の約100倍の明るさをUV-LEDで実現した同社は、設備費がかさむ半導体の前工程で開発、量産にベンチャー(VB)企業として成功した珍しい存在といえる。
 現在はUV-LEDで赤、緑、青の蛍光体を励起し、白色光を照射する白色LEDも開発した。「UV-LEDの開発から10年。UVができていなかったら白色LEDにもたどり着いていない」(村本社長)。照明や液晶バックライト用光源として11年1月から量産化に踏み切る計画だ。

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