Home Sitemap English
header
HOME

ナイトライド・ストーリー

Chapter 148

令和元年亥年も残り1週間だが、亥年は災害が多いとされている。 阪神・淡路大震災、伊勢湾台風、関東大震災、富士山噴火と、教科書に出てくるような大災害は亥年が多い。 今年も残念ながら、例に漏れず関東以北の広い範囲で大きな被害が出た。 地球の反対側、オーストラリアは、11月上旬から記録的熱波でメガファイアと呼ばれる大規模森林火災が発生し、東京都の12倍の森林が消失し、2000頭のコアラが被害に遭い、今尚、被害が拡大中である。 温暖化は地球規模で確実に進行している。

また、日本各地で、イノシシ、猿、熊が住宅地に現われる報道が後を絶たない。 異常気象の影響で、生態系に変化が生じているのだろう。 会社の周りの雑草の種類も、ここ数年で大きく変化した。 外来種の影響もあるのかもしれないが、春から秋にかけて刈っても、刈っても生えてくる感じで、雑草の種類も、背の低いものから背の高いものに変わった。 12月に入ってから刈ることは稀だが、先週刈ったばかりにも関わらず、緑色が下から伸びている。 会社は、山側なので、野兎や猪を見ることはたまにあるが、10匹以上の猿の群れが、近くにやって来たのには驚いた。 赤ん坊がお腹にしがみついていたので、本来なら、移動したくない時期だと思うが、餌がないのか、外敵に追われたか、緊急事態だったと推測する。

火だるま改革で、聖域なき構造改革を打ち出した小泉純一郎元首相の息子、進次郎環境相が、COP25で、「脱石炭」にさえ踏み込めなかったのは、期待外れとしか言いようがない。

父と同じような捨て身の改革を期待したが、結婚もあって、保身に走ったか? ラグビーにしろ、何のスポーツにしろ、受け身にまわったら負けは常識。 日本は、今後、環境問題で、世界を率先して行く以外、生き残る道はない。

弊社の亥年を振り返ると、思いの他、良かった。 それは、米国FDA認証を取得した血糖値センサーの他、従来からのセンサー用途が盛り返し、また、µUV-LED開発が好調だったことによる。 更に、LEDPUREブランドで展開する家電製品が、安定して売り上げたことなど、小さなパイの積み上げで、好調を維持した。

勝因としては、絶え間なく、新製品、新技術を開発、市場に投入し続けたことで、中には不具合で回収したロットもあったが、フォローをしっかりやったことと、攻めた結果は、ユーザーにも好感を持って受け入れられた。

半世紀以上にも及ぶ、日本の産業史上の汚点、水俣条約の水銀製造、販売禁止の期限が、2020年と目前に迫ったが、石炭火力問題同様、見て見ぬ振りの民間企業そして、政府対応には、憤りを覚える。 自然災害による、これだけ多くの人的及び物的被害を目の当たりにして、未だに温暖化の影響とは無関係と言えるか? 経済効率優先の民間企業には期待できないので、進次郎環境相には、1日も早く目を覚ましてもらい、火だるま環境改革をお願いしたい。

会社に現れた猿の群れ

会社に現れた猿の群れ

お腹には赤ちゃん猿

お腹には赤ちゃん猿

令和元年12月23日

水俣条約の期限目前に思うこと

<< PREV | INDEX | NEXT >>

TOP


All Rights Reserved, Copyright© NITRIDE SEMICONDUCTORS .Co.,Ltd.