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ナイトライド・ストーリー

Chapter 167

 バブルが弾ける兆候が顕著になった。 「個人投資家が株に手を出すようになったら手を引け」というのが、プロの鉄則だが、そのような警鐘が鳴らされてからも随分持ち堪えた。 地震と同じで、比較的小さな地震を何回か意図的に起こして、大地震を避けるべきと思うが、金融政策担当者は意見が違うらしい。 私は株をやらないが、株で儲けるのも運と才能が必要なので、貧富格差けしからんという議論もどうかと思うが、格差是正のために資産に課税するのは本末転倒と言える。 そもそも、豊かに見えている人たちが本当に豊かと言えるかという疑問がある。 超低金利政策の継続で、お金は、株、債券、金といった金融商品以外に、不動産、骨董品、美術品、超高級車、鯉、盆栽等、あらゆる所へ入り込んでいる。 それらの財源は全て借金。車で例を挙げると、2019年の新車のフェラーリの販売台数は1万台を超えた。 平均でも4000万円/台はするので、私は買えないが、単純計算で資産価値4000億円になる。購入した人の多くは、あまり乗らずにガレージにしまっておく。 驚くことに残価設定ローンを利用して、頭金0円で月の支払い30~40万円程度で購入する人が結構いるという。 更に驚くことに、20年~30年落ちのクラッシックフェラーリの価格が平均3千万円/台以上に値上がりした。 車の償却期間は6年なので、帳簿上は0円だが、実体価値として新車と同等の値打ちがある。 これは明らかにバブルの兆候と言える。そんな高い金を払って中古車を買う人の顔が見てみたいが、買う人は、「希少価値で更に値上がりしますよ」と言うセールスマンのトークを信用して購入する。 事情を分かっている人は、決して手を出さないので掴まされているのは素人ばかり。 売却時に価値が下がれば、車は取り上げられ、膨大な借金だけが残ることを想定していない。 車を例に上げたが、余ったお金が行き場を探して無理やり価値を作り出している。 この状況は、91年の日本のバブル崩壊、08年米国リーマンショックの状況に似ている。 今回は、1国の問題に留まらず、米国、欧州、日本の先進国すべてが、バブル状態にあることが恐ろしい。 成長する産業ではなく、株や物に過剰な信用が与えられているだけで、皆がおかしいと気付けば、一斉に負の連鎖が拡大する可能性がある。 当初、新型コロナウイルスが、トリガーになるかと思えたが、逆に抑え込んだ形になった。コロナの緊急融資であぶく銭が上乗せされ、実態が帳簿以上に痛んだ。 肌身に感じる実体経済は前章に述べた中国の影響もあって思いのほか悪い。特に日本は消費増税の影響で、コロナ以前に需要が大きく落ち込んだ。 その後も、株は上がり続けたが、先食いした価値は落ちるしかない。 株が下がっても空売りで儲けられるプロはよいが、それができない個人投資家は、売るに売れずに紙切れになるのを待つしかない。 株高で実態の悪さを補うかのような超低金利政策の見直しの時期に来ている。 金利を払って投資をして、儲けられる産業を育成しなければならない。 終末期医療のような金融政策は、もうやめた方がいい。資本主義は、コロナ、バブル、中国の3つの難題を抱えている。 これらを解決せずに安定はない。今度は、世界バブル崩壊の衝撃に備えるため、防空頭巾が配られるかもしれない(失礼、ブラックジョークです。起きないことを心から願っています) 

新旧小型空気清浄機性能比較

令和3年3月25日

3つの難題

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