ナイトライド・ニュース
英国貿易産業省が支援する日本への国際技術調査団で初めての発光ダイオード(LED)調査団が8日、徳島県の日亜化学工業(阿南市)とナイトライド・セミコンダクター(鳴門市)を訪問した。明るさが蛍光灯以上となる次世代のLEDなどの技術情報を交換するとともに、徳島と英国での提携の可能性を探った。
調査団は英国の光半導体・電機メーカー約200社で構成する協議会フォトニクス・クラスターから参加したジェフ・アーチェンホルド氏を団長に、大学教授や照明メーカーの社長らで構成。日亜とナイトライドで技術開発や製品の動向について説明を受け、研究施設や工場を見て回った。
アーチェンホルド団長は英国や欧州のLED開発動向などを説明。日本でつくったLEDを英国で照明や医療機器などに組み込んでシステムに仕立てる役割分担を提案した。光半導体で世界の最先端を行く徳島の技術には興味津々の様子で、商談への意欲を示した。
調査団は11日まで日本に滞在する。すでに経済産業省や松下電工などを訪問、9日以降は豊田合成や京セラなどを訪れる予定だ。