ナイトライド・ニュース

　りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社は11日、「第23回中小企業優秀新技術・新製品賞」の贈賞式を東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開いた。紫外線発光ダイオード（ＬＥＤ）による白色ＬＥＤで中小企業庁長官賞を受賞したナイトライド・セミコンダクター（徳島県鳴門市）をはじめ、一般部門とソフトウエア部門の計39件を表彰した。

　贈賞式で吉川弘之審査委員長（科学技術振興機構研究開発戦略センター長）は「応募総数は537件と過去最高。中小企業のたゆまぬ努力の表れで、受賞に至らなかった作品にも将来が楽しみなものが多数あった」と報告。徳増有治中小企業庁経営支援部長は「どれも創意工夫に満ちており、幅広い分野で活用されていくことを期待する」と受賞者をたたえた。細谷英二りそなホールディングス会長も「社会や経済の転換期を乗り切るには、中小企業のイノベーション力が必要。新たな挑戦を期待したい」と祝辞を述べた。

　受賞者を代表して村本宜彦ナイトライド・セミコンダクター社長が「何度も諦めかけながら、成功を信じて突き進んだ。長年の苦労が報われ誠にありがたい」とあいさつ。同社は副賞の賞金を東日本大震災の復興義援金として日刊工業新聞社に預託した。