ナイトライド・ニュース
ナイトライド 高効率化技術を開発
半導体ベンチャーのナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市)は9日、低コストで高効率の紫外線発光ダイオード(LED)を生産する技術を開発したと発表した。7月下旬から金属検査などの用途向けに、その技術を使った製品のサンプル出荷を始める。
波長の短い紫外線を出す製品は高効率化が難しかったが、新技術では使う素材を工夫することで、複雑な後工程なしに性能の高い製品を大量生産できるようになった。
波長365ナノメートル(ナノは10億分の1)の製品の場合、同じ強さの電流を流したとき従来品の4倍近くの出力が得られる。価格は従来より2割高い程で済むという。
紫外線を発生させる光源は、非破壊検査や樹脂の硬化など、様々な用途に使われている。高効率LEDの価格を下げ、従来主流だった水銀ランプからの置き換えを進めたい考えだ。