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四国経産局が支援先に認定

　四国経済産業局は10日、異業種の中小企業が連携して取り組む新規事業を支援する「新連携計画」の支援先に、紫外線LED製造のナイトライド・セミコンダクター（鳴門市）など3社が進める「3Dプリンターを使った立体装飾製品の製造・販売」の事業計画を認定した。徳島県内企業の認定は10件目。政府系金融機関の低利融資や専門機関の技術支援を受けることができ、3社は事業化を急ぐ。

　認定された事業は、3Dプリンターを使ってTシャツやスマートフォンケースに顧客が希望する立体装飾を施すという内容。装飾の原料となる樹脂を硬化させるには紫外線が必要で、ナイトライドが手掛ける高出力の紫外線LEDを光源として組み込んだ照射装置を製作する。

　平面デザインを自動変換で立体化する3Dプリンター向けのソフトウエアも開発する。インターネットの専用サイトでデザインの注文を受け付け、立体装飾を施した製品を製造販売するというサービスを計画している。

　ナイトライドが連携するのは、神奈川県の精密光学機器メーカー「マイクロスクェア」と、東京のソフトウエア開発「MCS」。具体的な役割分担などを調整し、早期のサービス開始を目指す。本年度中に一定の受注実績を挙げる方針だ。

　ナイトライドの村本宜彦社長は「例えば、自分の顔を立体的にデザインしたスマホケースがあれば面白い。新たなビジネスを構築したい」と話している。