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深紫外線LEDによるN95マスクに付着したコロナウイルスの不活化を実証

この度、N95マスクにコロナウイルスを付着し、波長275nm深紫外線LEDによる不活化を検証致しましたので、ご報告申し上げます。

◆背景

一般用不織布製マスクは、流通数量が増え、価格も低下傾向にありますが、医療用不織布製サージカルマスクとN95マスクに関しては、依然、世界的な感染拡大の影響もあり、医療現場に於いて十分に確保できず、やむを得ず消毒して再利用しているのが実情です。そのような事情から、N95マスクにウイルスが付着した場合に不活化できるかどうかという検証が必緊の課題と判断し、実証致しました。
本報告は、5/1付報告の「不織布製マスクへの深紫外線LEDの照射は、浮遊粒子除去性能に影響を与えない」とした検証速報の続報です。(仙台医療センターウイルスセンター西村センター長らのチームが、アルコール及びUVランプによる消毒がマスクの捕集効果を劣化させることを注意喚起したことで、医療現場から、深紫外線LEDを採用した場合のデータを求められたことに対応した検証)
補足:コロナウイルス229Eによる検証は、新型コロナウイルス(COVID-19)にも同様の効果が期待できるとされています。(海外の大学に於ける評価も229Eによる)

◆使用機材

UV殺菌器LED PURE SM1
(波長275nm深紫外線LED光出力3mW品を1灯搭載)

◆実証機関

株式会社メディエアジャパン 代表取締役 阪田 総一郎
於:仙台医療センター ウイルスセンター

◆実証試験結果原文

  1. 5月1日発表の前報告書“不織布製医療用マスクの深紫外線LED消毒法の検討 浮遊粒子除去性能編”においては、消毒に深紫外線LEDを採用した結果、200分間の照射時間においても、粒子除去(捕集)機能の低下、表面撥水機能の低下は全く見られないことがわかった。
  2. 今回の“医療用マスクN95の深紫外線LED消毒法の検討 付着ウイルス不活化性能編”においては、表面撥水層にウイルス飛沫を浴びた場面を想定し、N-95マスクの表面撥水層2cm角のサンプル片に0.01mLのコロナウイルス229E溶液10滴を滴下し、乾燥させた。
  3. 「コロナウイルス229E滴下直後の基準となる感染価4680は、10分の照射時間で検出限界以下<10(不活化率99.8%以上)となった。前報告書(5/1付)と本報告書を合わせて、再利用するN-95マスクに対する深紫外線LEDの消毒時間及び使用可能回数は、消毒1回当たり10分の照射で表面付着ウイルスを不活化でき、20回繰り返し消毒を実施しても粒子除去機能の低下と表面撥水機能の低下は起こらないことが検証された。引き続き、最大何回の消毒が可能かの検証を行う予定。

◆結果要約

  1. N95マスク上にコロナウイルス229Eを滴下し、深紫外線LEDを10分間照射したところ検出限界10個以下(不活化率99.8%以上)まで不活化した。
  2. 同消毒を20回繰り返したが、マスクの捕集機能の低下及び表面撥水機能の低下は起きなかった。

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