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ナイトライド・ストーリー

Chapter 131

西日本を襲った大雨は、ワールドカップサッカー決勝戦が霞む程の大きな爪痕を残した。 炎天下の救出及び災害復旧活動に従事する皆さんに、サッカー選手以上の声援を送りたい。 被災された皆様、大変な状況ですが、頑張ってください。 私たちは、自分たちにできることで、日本を活性化し、何らかの形で支援したいと願っています。

さて、中国広州、台湾で講演を終え、秋にも2件の講演予定がある。 また、米サン・フランシスコで特許侵害訴訟の調停とデポ、更に、国内に於いても、先週、訴訟を提起した。

お陰様で、6月に発売した蚊取り機能付き殺菌消臭器AM1が好評で、品切れになっている。 皆様には、ご迷惑をお掛けして申し訳ないが、今月下旬には、出荷できるので、暫くお待ちいただきたい。

UV-LEDに携わって18年以上経つ。 長いようで早い気がする。 青色LEDが既にピークアウトしたことを思えば、UV-LEDは、未だにニッチなマーケットであり、だからこそ、弊社のようなマイクロカンパニー(零細企業)が長きに亘って活躍できた。

UV-LEDは、産業用や殺菌等の用途で注目を集めるが、光るもの全てに置き換わるという信念は、未だ捨てていない。 人類が半世紀に亘って使用してきた蛍光灯は放電によって得られる紫外線と蛍光体の組み合わせで白色光を得た。 だから、蛍光灯と同じ原理で白色光を得る方が理に適っている。 青色LEDは、あくまで代用に過ぎない。 実際に、弊社が、2010年にシアトルのSIDで発表したUV-RGB方式の白色LEDは、ソウル半導体が実用化し、SUNLIKEという商品名で、先月、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が大きく取り上げた。 以前には、交流駆動で発光するAC-LEDを同じくソウル半導体が製品化し、欧州その他で多くの技術賞を獲得している。

そして、先週、台湾で発表したUV-MicroLEDディスプレーは、自発光式の有機ELに次ぐ次世代薄型ディスプレーとして期待される。 現在、赤、青、緑のそれぞれのLED素子を使ってディスプレーを作る方式が先行しているが、この方式は、屋外の大型ディスプレーをそのまま小さくするという発想で、原理的にはわかり易いが、スマホ画面サイズに200万個以上のマイクロLEDチップを実装し、それらをフル駆動するとなると、そう容易く行かない。 赤色のチップは上下電極、青・緑色チップは平行電極なので、ミクロンオーダーで量産実装するのは至難の業だ。 また、バンドギャップが異なるので駆動電圧が異なるだけでなく、反応速度と立ち上がりに時間差があり、シンクロが難しい。 大きな画面は注視しないので画質を気にする人はいないが、少なくとも有機EL以上のコントラストと高精細が要求される。

弊社は、UV-LEDのパイオニアとして、様々な技術提案をして来た。 そして、それらのアイデアが様々な分野で実現しつつある。 今後も、新しい技術が、新しい分野で大きく花開くかもしれない。

Micro LED Forum 2018

Micro LED Forum 2018

平成30年07月18日

MicroLEDの講演を終えて

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