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ナイトライド・ストーリー

Chapter 184

パンデミック、戦争、暗殺ということで、世の中の闇が深まった感じがする。安倍元首相の笑顔に嘘はないと思うが、説明が足りないことが多くあったことも事実であり、その代償として命は重すぎた。政治家と一緒に撮った写真を額に入れて飾っている人がいるが、本人にその気がなくても、利用されることは覚悟しなければならない。利用して上手い汁を吸った人達は、覚悟してもらわなければならない。安倍晋三氏の名誉回復のためにも、真実を明らかにする必要がある。新たな時代に向けて、闇を闇へ葬ってはいけない。謹んでご冥福をお祈りする。

さて、ある意味、浮世離れした時代が終わりを告げ、厳しい現実と向き合う時代に突入した。平和を前提にした社会秩序は崩壊し、戦争を前提にした社会秩序を築く必要性が生まれた。ウクライナの復興費用100兆円と聞いて、日本の国債残高1000兆円が安く思えた。GDP1983億ドル(IMF2021年)のウクライナのたった半年の戦争の代償が100兆円なら、日本のGDP4兆9374億ドル(IMF2021年)の債務1000兆円は安い。だから、国債を発行しても構わないということにはならないが、平和を維持することが遥かに合理的であることがわかる。

さて、自由貿易は戦争で不自由となり、原油に限らず、食料に至る迄、今後、あらゆるモノが高騰する恐れがある。そもそも、金余りは、インフレを引き起こした。あらゆるモノが、金融商品として、価値以上の価格で取引されている。今、起きている半導体不足は、米中の先端技術を巡る駆け引きがきっかけだが、実質的には5Gといった通信機器の一部に規制がかかっただけであり、それが、車はともかく、半導体がどこに使用されているかわからない自転車、タイヤに至る迄、あらゆる分野で、半導体不足を理由とする、製造遅延を引き起こしている。しかも、足りないのは、高性能な半導体ではなく、ありふれた、価格の安い半導体。これは、単に、中国メーカーが、安い半導体を作っても儲からないので、付加価値の高い製品にシフトしたに過ぎない。それにも関わらず、世界中の半導体メーカーは、半導体不足と大騒ぎして、最先端の工場と設備の大規模投資を行った。これらの判断は正しいのだろうか?単に不足を心配した購買部が買い貯めに走ったのではないか?マスコミも含めて、今起きている半導体、その他、パーツ供給不足の原因を解析して、丁寧に説明する必要がある。価格が暴落したら、ない筈の在庫が沢山出て来たなどという話はよくある。

更に、今後、現実に起きるかもしれない食料不足に対して、日本は、どのように対処するのか?日本の食文化は、日本食、中華、イタリアン、フレンチ、韓国、メキシカン、台湾、インドetc. と、世界食べ歩きが、東京、大阪といった大都市でなくても、徳島のような地方都市でもできる程、充実している。今後、海外の食材が手に入らないとなると、外食産業が打撃を受けるだけでなく、そもそも、家庭の食料確保が難しくなる。近い将来、戦時中のように庭で芋を育てる時代が来るかもしれない。半導体のみならず、食料も、多様性と安さを追い求めた時代は終わりを告げ、自給自足の時代に変わろうとしている。

今日のランチ、牛丼と餃子

今日のランチ、牛丼と餃子

令和4年7月20日

パックス・アベノミクスの終焉

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