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ナイトライド・ストーリー

Chapter 222

ノーベル生理学・医学賞の坂口志文氏、ノーベル化学賞の北川進氏とアカデミック分野の快挙だけでなく、MLBワールドシリーズでの日本人選手の大活躍もあって日本人の評価はウナギ上りだ。日本の経済発展は終わったというのが世界的な認識で実際にGDPは米国、中国、ドイツに次いで4位。来年インドに抜かれた先も落ちるだろう。現状GDP4位は思いのほかよいが、GDP順位が国民の豊かさにつながるかを冷静に観察すると必ずしもそうとは言えない。昨年、スイスで講演した時にスイスの物価の高いことに閉口したがスイスのGDPランキングは20位(IMF2024年)とインドネシア16位、トルコ17位よりかなり下にある。意外なのは台湾が22位とスイスより下。ところがスイスは国民一人当たりのGDP世界4位。台湾は一人当たりGDP37位とかなり低い。実際に台湾に出張すると高層ビルは少なく繁華街も悪臭が漂っている。台湾は半導体の世界生産がトップクラスなので豊かな国のように勘違いするが繁栄の歴史が浅いのだ。ちなみに一人当たり国民GDP(IMF2025年予測)ダントツTOPはルクセンブルグで約14万941ドル(約2280万日本円)は2位アイルランド約10万8919ドル(1655万日本円)に対してブッちぎり1位。ちなみに日本の国民一人当たりGDP3.4万ドル(516万日本円)40位で台湾の下というありさま。日本が経済的に余裕あるように見えるのは1990年代日本経済絶頂期のレガシーということ。ご承知の通り日本は国債を連発して今やGDPの2倍1129兆円の借金を抱える。低金利と借金で豊かさを演出している日本の先行きが危ぶまれる。
アカデミックな分野の功績が評価されるには時間が掛かるので今年のノーベル賞受賞も過去のレガシーと言える。そんな中で日本人選手のMLBでの大活躍は現在進行形で日本人の優秀さを証明している。日本がこれからどういう道を選択すべきか?これらの野球選手が参考になる。彼らは自らの意志で死ぬほど練習して世界の頂点に立った。日本人のビジネスマンも日本の中に留まらず世界で活躍したらいい。海外の労働者を受け入れる議論が先行しているが日本人が海外にどんどん出て就職若しくは会社を起ち上げて死ぬほど働いたらいい。大谷翔平選手はハンバーガーを食べない。だから、ハンバーガーがLAで1万円だったとしても文句は言わない。今の政治は、日本の物価が安いから高くする。結果、働く人々の給与も上がるという本末転倒な議論になっている。根本にあるのは、日本人労働者の労働生産性の低さであってハンバーガーを提供するスピードが2倍ならお店の売り上げは2倍、アルバイト代も2倍になるが、ハンバーガーの値段だけ高くしてどうしてアルバイト代が増える?値上げに消費者が嫌気して売上が減るだけだ。ただし客は2倍食べたくない。日本は働き方改革だのワークライフバランスだの働かなくてよい理由付けばかり先行して従業員を甘やかし過ぎた。休日を増やしても構わないが、勤務時間中の生産性を高める議論が必要だ。長期産休も大いに結構。そうすれば子供も増える。じゃあ、その穴を埋めるために周りの従業員の生産性はどうやって高める?

鳴門市内のスーパーは全力プライス(笑)

令和7年11月4日

日本人のノーベル賞受賞とMLBでの大活躍に思うこと

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