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ナイトライド・ニュース

2006/07/05 「06年度紫外線LED売上高4倍増」(半導体産業新聞)

ナイトライド 06年度紫外線LED売上高4倍増 イルミネーションなど民生用に出荷増見込むナイトライド・セミコンダクター(株)(徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島 115-7、電話 088-683-7750、村本宜彦社長)は、2006年度に紫外線LEDチップ・ランプの売り上げを前年度比4倍に拡大する。4月に発売したイルミネーション製品の受注が好調で、ラインアップ拡充を検討中。高輝度化と新型パッケージの研究も進めており、創業以来発の単年度黒字化が視野に入っている。
同社は、00年4月に設立された産学連携ベンチャー。徳島大学工学部の酒井士郎教授を取締役・技術アドバイザーとして、紫外線LEDの事業化を推進している。本社工場に月産300万チップの前工程を持ち、後工程は国内外メーカーに委託している。
量産中の紫外線LEDは、波長375nm品が出力6mW、370nmが4mW、365nmが2mW。これまでは紫外線による劣化でCANパッケージ品しか商品化できなかったが、シリコン系樹脂を独自に開発し、樹脂パッケージ品をラインアップに加えたことで高輝度化と用途拡大が図れるようになった。
最近では、ATMの紙幣識別用途に同社製370nmLEDランプが採用され、中ロットの出荷実績を獲得。4月からはイルミネーション用途にLEDモジュール4機種を本格発売した。なかでも、演出照明として普及しているブラックライトを代替する「3Dライムライト」が好評。こうしたモジュールの製品のラインアップ拡大により、05年度の紫外線LEDチップ・ランプの出荷量は04年度比で約5倍に拡大した。
06年度も引き続きイルミネーションモジュールのラインアップを拡大する計画。シリコン系樹脂の開発成果を活かし、LEDランプに加えてSMDパッケージタイプの製品化を進める。チップレベルでは50%の輝度アップを目標にしており、微細加工を施したサファイア基板上でのGaNラテラル成長による発光効率向上に取り組む考え。
また、このほど四国経済産業局から地域新規産業創造技術開発費補助事業の認定を受け、同社として初めて国からの開発助成金を受けることが決まった。期間は2年間で、初年度の助成金額は約5000万円。この資金を活用し、量産で活用しているサファイア基板に加えてGaN基板やAIN基板を用いたチップ開発を行う。07年度までに375nmLEDの出力を7mWに、365nmの出力を3mWまで高輝度化する予定。
紫外線LEDをATMなどの紙幣識別機や樹脂硬化、光触媒などの産業用途から、イルミネーションなどの民生用に拡販。さらに保有特許の売却などで、06年度は05年度比4倍の売り上げ増を計画しており、初の単年度黒字が実現できる見通しである。

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