ナイトライド・ニュース
【徳島】紫外線発光ダイオード(LED)製造のナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は、2008年1月から高出力の紫外線LED=写真=のサンプル出荷を始める。LEDチップの面積を大きくし、従来製品より少ないチップ数で高出力を確保した。
発売する紫外線LEDは2種類で、いずれも波長は375ナノ(1ナノは10億分の1)メートル。「NS375M-CPFX」は600ミリアンペアの電流で370ミリワットの出力が、「NS375M-CPFW」は300ミリアンペアの電流で200ミリワットの出力が得られる。サイズは長さと幅が14.5ミリメートル、厚さは1.1ミリメートル。
LEDチップの面積を従来の約4倍に拡大することで高い出力を得た。従来販売していた高出力紫外線LEDはチップを27個使用していたが、CPFXは大面積チップ18個、CPFWは9個にとどめた。
樹脂硬化や空気清浄機用の光源として使えるほか、半導体露光装置向けの光源用としての需要も見込む。サンプル価格はCPFXが1個当たり2万6千円、CPFWが1万3千円。将来的には年間20億-30億円の売り上げを目指す。