ナイトライド・ニュース
1.要旨
従来は、検証が難しいとされていたノロウイルス(マウス)に関して、深紫外線LEDによる高い不活化性能を検証致しました。2.背景
水道水の殺菌には、塩素系薬剤(次亜塩素酸ナトリウム等)が使用されていますが、理由は、薬剤の方が、簡便、確実、安価であることが理由として挙げられます。 しかし、高濃度の塩素は人体に有害であり、他の物質との副生成物として、発がん性物質トリハロメタンを形成するリスク、更に残留塩素によるカルキ臭が問題となっています。 環境先進国においては、紫外線(光)による水殺菌が先行しています。 メリットとしては、副生成物や残留物が発生しないことが挙げられます。従来、光殺菌の評価に関して、大腸菌に関しては、検体が比較的簡単に手に入ることもあり、評価試験が行われていますが、(弊社も実施済)ノロウイルスに関しては、評価が難しかった。
3.深紫外線LEDによる水殺菌の特徴
①高効率深紫外線LEDを採用し、省エネ、長寿命で経済的
省エネ、長寿命な深紫外線UV-LEDモジュールの採用で、安全、且つ、経済的、安定した性能が長時間持続。②高い殺菌性能
毎分2Lの水を99.9%殺菌(弊社水殺菌ユニットにて大腸菌による検証結果)③安全
トリハロメタン等の副生成物や残留塩素等が発生しない。4.ノロウイルスに対し高い不活化性能を検証
波長300nm以下の光出力7mW深紫外線DUV-LEDを用いたノロウィルスの不活化性能検証。 詳しい波長は、特許に影響するため公表できません。悪しからずご了承下さい。水媒体を介して10cm離れた距離に設置したノロウイルス(マウス)の液体へ深紫外線を照射し、照射時間によるノロウィルスの減衰数を確認。 30分間の照射で、検出限界(30個)以下まで減少しました。
【評価結果】
0min:356000個、10min照射:1120個、20min照射:356個、30min照射:検出限界(30個)以下※仙台医療センターウイルスセンターにて測定