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ナイトライド・ストーリー

Chapter 142

第19期決算は、増収増益だった。 昨年度は、一般向け機能家電LEDPUREシリーズのプロモーションで、TVCM、雑誌広告等、広告宣伝費が嵩んだ関係で若干の赤字を計上したが、今期は、東京ショールームを開設した以外、広告出稿を控えた。 2020年以降、使用が制限される水銀ランプ代替用途は相変わらず不発で、UVランプ代替として最も期待される365nmハイパワーUV-LEDや、大手がこぞって新規参入した波長の短い殺菌用DUV-LEDは、閑古鳥が鳴く。 莫大な研究開発投資と回収が全く釣り合わない皮肉な状況の一方で、誰も予測し得ない新しいアプリケーション、血糖値センサー向けが好調で、足掛け10年以上の開発期間を経て、昨年、米国FDAの承認を取得した。

半導体の常識「No.1しか生き残れない」は、正にその通り。 弊社以外の会社はUV-LED事業が慢性的赤字の模様。 グローバルニッチトップ認定を頂いた紙幣識別用のUV-LEDもそうだが、弊社の波長、電気特性が、業界標準となるので、他社が後から参入することは難しい。 イルミネーションや、照明であれば、微妙な色の違いや、電気特性は気にしなくてよいが、微妙な蛍光反応を検知するとなると、フォト・ディテクター等システム全体に影響が出るので、置き換えが利かない。

ニッチな分野は、競争が少ない筈だが、UV-LEDは、青色LEDの過当競争を避けて、大手LEDメーカーや新興ベンチャーが多数参入して熾烈な競争を展開している。 しかし、あてにするUVランプ代替マーケットが広がらない状況で、撤退は時間の問題となっている。

昨年、新会社㈱マイクロ・ナイトライドを設立して参入したµLEDディスプレーは、メジャーなマーケットだが、UV-RGB方式は、ニッチなので、競合はない。 こうして見て来ると、ユニークな技術は、競争に晒されず、有利に展開できることが分かる。

単なる半導体素子の供給に留まらず、UV照射機・投光器、家電、ディスプレーと業務は拡大を続ける。 ちなみに紙幣識別用途は、特に中国向け需要が一巡した関係で、3年ほど前、ほぼ消滅し、最近、少し増えたが、大きく及ばない。 それでも、増収基調を実現できるのは、ポートフォリオが多種多様であり、大きなビジネスではないが、確実に売り上げを計上する案件が豊富で、たまに大化けする案件が存在することによる。

結果、全ての事業が増収基調にあって、今の季節の売れ筋は、UV蚊取り器MOSPURE。 通年製品としてUV殺菌消臭器、冬はUV殺菌加湿器と、季節を通じて売れ筋がある。 UV素子単体で売れない、システムでも売れないと、苦渋の決断で始めたLEDPUREシリーズ。 それも、UV素子の応用を模索する中で、偶然、こういうラインナップになった。 私が、Chapter1で指摘した通り、「幾多の困難を乗り越えて実現したのだが、偶然と呼ぶには出来すぎた偶然に恵まれた」ということだろう。

これを運と言うか、実力と言うかの判断は読者の皆さんに委ねるとして、弊社の将来は、当分、安泰と感じる。

今の売れ筋UV蚊取り器MOSPUREシリーズ

今の売れ筋UV蚊取り器MOSPUREシリーズ

令和元年06月26日

第19期株主総会を終えて

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