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ナイトライド・ストーリー

Chapter 213

新年あけましておめでとうございます!

西暦2025年が始まりました。弊社の創業が2000年なので、お陰様で4半世紀を迎えることができました。これも一重に皆様のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

さて、昨年は能登半島大地震で大変な幕開けになりましたが、今年も穏やかな年明けという感じではなさそうです。出口の見えないウクライナ、中東の紛争、米国トランプ政権の保護主義政策、欧州主要各国の右傾化と、世界全体がキナ臭い方向に向かっていることは間違いありません。世界各国が国防という名目で積み上げる軍事予算は急激に積みあがっています。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)発表のデータ(2022年)によれば世界の軍事費は過去最高2兆2398億ドルで前年から3.7%増加しました。ウクライナは米国の支援を除いて640%増の11位と36位から大幅にジャンプアップ。日本も大幅増加にも関わらず円安の影響でドルベース5.9%増となり、韓国に抜かれて10位に転落。昨年、1人当たりGDPで韓国に抜かれたのと同じ結果となりました。日本の防衛費は、GDP1%程度で安定的に推移しているものの、1990年の6位をピークに国力の衰えと共に低下しています。経済力と円の強さは比例するので、今後、更に転落スピードは加速すると想像できます。ちなみに1位は不動の米国でシェア40%、2位の中国13%、ロシア3.8%と続きます。この数字から分かることは、中国、ロシアが力を合わせても米国の半分にも満たず全く太刀打ちできない現実があるということです。そのように考えれば、米国ファーストを掲げるトランプ政権はエゴイスティックであることが世界平和に繋がるという意味で必ずしも悪いことではないことが分かります。何かと不確実な時代に不安要素は尽きませんが、我々にできることは今できることに最大限取り組むしかありません。

今でも24年前のかすかなUV-LEDの光を確認した時の感動を覚えています。その後の7年間は赤字で地獄の日々でしたが、今では発光効率が50%を上廻り、更なる短波長化も加わって、センサー、樹脂硬化、露光、殺菌といった様々な用途での応用が進みました。そして、いよいよ水銀の製造が制限されるにあたり、UV-LEDの需要が飛躍的に増加することが期待されています。但し、業界全体としましては、中国政府の支援で誕生した膨大な数のLEDメーカーによる需給を無視した粗製濫造、安売りの影響で先進国のLEDメーカーは廃業に追い込まれたところも少なくありません。そんな中、弊社は、µLED,フォトニック結晶といった最先端技術開発に取り組み、中国企業が追随できない分野で生き残りを懸けています。また、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業㈱坪田ラボの研究報告では近紫外線が子供の近視の進行を遅らせたり、うつ病の抑制に効果があるといった、生体メカニズムにとって近紫外線が重要な役割を果たしていることがわかってきました。今後、青色LEDベースの照明ではなく、UV-LEDベースの照明によって、人々の健康にも役立てることができればと従業員一同、初心に帰って頑張る所存です。今年も宜しくご指導ご鞭撻の程、お願い申し上げます。

新年のご挨拶

令和7年1月6日

新年にあたって思うこと

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