Chapter 214
「犯罪者と狂人による政治が世界を震撼させている」とマスコミは騒ぎ立てるが、長期間のキャンペーンを経て国民が議論に議論を重ねて選ばれた大統領とその支援者が政策を実行しているのだから何も問題ないし、未だに政治と金の問題さえ解決できず、やることと言えばバラマキに終始する日本の無能な与野党政治に比べれば羨ましくもある。
就任初日に大統領令を発令するということは既に何か月も前から準備していたことになり、その執務能力と膨大な労力にも驚く。大統領の権限が3権分立という法治国家に於いて突出していることが分かる。世界中の人々が各国の政治に求めているのは「実行力」の一言に尽きる。ウクライナ、中東の紛争を止めさせることができる大統領、国外からの製品の流入を止めて自国製品の販売を増やせる大統領といった正に自国ファーストを期待している。トランプ大統領は期待に違わぬ実行力を就任早々に発揮している。また、DOGE(政府効率化省)のトップに就任した実業家イーロン=マスク氏がUSAID(アメリカ国際開発庁)を閉鎖すると発表したが、人道的な援助には賛成だがお金の使い方に無駄が多すぎるということだろう。誰のアイデアかは不明だが起用先が適材適所という意味でジーニアスと感心する。もし米通商代表だったら利益相反で訴訟になっていただろう。日本のように「前例がない」とか「国民の理解が得られない」といったもっともらしい無意味な理由で葬り去られるようなアイデアが具現化される米国の懐の深さを感じる。25%の関税にしても25%の根拠が不明だがそういう細かいことはすっ飛ばして実行するある種いい加減が最高と思える。最終的には必ずしも米国の利益にはならないと落ち着くところに落ち着くのだろうが、その前提として取り敢えずやってみることに意義がある。「やっぱりそうだったか」と支持者たちが納得できる結果を出すことが重要だ。会社の経営と国の統治は似ている。頭ごなしに「駄目だ」と否定しても従業員はやる気をなくすだけ。取り敢えずやらせてみれば「嗚呼、そういうことだったのか」と壁にぶち当たって反省すると共に方向修正しながら最適解を導き出して行く。日本の政治と金の問題に欠けているのは議論。米国のGAFAはキャンペーン中民主党支持だったにも関わらず、共和党大統領就任後莫大な献金を献上した。この変わり身の早さは何だ?と信念のなさに呆れると共に流石ビジネスマン信念より金儲け優先と感心する。日本国民が政治に不信感を抱いているのは未だに明確にされない金の使い道だけではない。政治理念や信条は選挙期間中だけで当選後にはどうなった?パーティ券買って応援したのに、実行しない、できないなら意味ないじゃないかと感じている。努力したけど駄目でしたなら諦めも付くが、努力した痕跡さえ見られない。
パーティを餌にお金を集めるのを止めて、例えば「AIの普及を支援する政策」とか、「医療・介護費用を削減するための政策」といったように目的を明確にした上で、企業、個人から献金をお願いしたらよいのでないだろうか?日本も犯罪者が首相になり狂人が支援者になれるような国になれば、国がよくなるかもしれないと本気で考えている。
令和7年2月4日
共和党トランプ政権の始動で感じたこと