ナイトライド・ニュース
産学官連携の優れた取り組みを表彰する「第5回モノづくり連携大賞」(日刊工業新聞社主催、中小企業基盤整備機構共催)で、応募82件に対して12件の入賞が決まった。
携わった機関・プロジェクトを対象に、特色ある技術と連携の工夫に注目して評価した。10日に東京・有明の東京ビッグサイトで表彰式を行う。
産業用の紫外線ランプに替わる高効率の紫外線発光ダイオード(UV-LED)で、産学連携型ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクターの活躍に注目が集まった。同社はLED技術に強い徳島県で、窒化物半導体研究で実績のある徳島大学と徳島ニュービジネス協議会の連携で設立された。8年で高効率のUV-LEDを実用化、3期連続の増収増益見込みとなっている。
半導体前工程でのベンチャーはハイリスクだったが、同協議会の強力なバックアップが刺激となり、国内外のベンチャーキャピタルから約14億円の直接投資を引き出した。大都市圏でも行政主導でもない活動で、多分野が注目するLEDのベンチャーが実績を上げたことは大きい。売上高比率の半分以上が海外であり、今年に入って次世代型の白色LEDの量産化に成功したことも、受賞を後押しした。