Chapter 129
LEDPUREシリーズ発売から6月で1年になる。 発売から爆発的ヒットで、生産が追い付かないという夢は、脆くも崩れ去ったが、安定して売れるようになってきた。
まだ手探り状態だが、B to Cビジネスに於ける経営判断に関して、ある程度、方向性が定まって来た。 広告宣伝、販売チャネル、その他、製品の独自性を考えれば、自ずとやり方が決まって来る。
知り合いから「誰々さんが、B to C営業の天才だから、相談してみたらどうですか」とアドバイスされて、お話しを伺ったが、その製品カテゴリー、競合品、時代背景、営業体制、価格といった要素が、全く異なるので、同じやり方は通用しないと思った。 誰しも、わからないことをやるのは不安なので、教科書や先生にすがりたい衝動に駆られる。 しかし、そんな都合のいいものはある筈もなく、試行錯誤から生み出すしかないと悟った。
もっと冷めた見方をすれば、製品ができた時点で、既に、売れるか売れないかという結論が出ていると言っていいのかもしれない。 そのような意味では、1年間で、ユーザーから沢山のフィードバックを得た。 「裏蓋のネジが面倒臭い」「ファンの音がうるさい」「殺菌できているかどうか目に見えない」「風量が弱いので、頼りない」「プラスチックの成型が悪い」等々、耳の痛い意見も沢山頂戴した。 しかし、基本性能の臭いを取り除くことに関しては、好意的な意見が多く、従来の空気清浄機との差別化は明確にできていた。
競合製品の性能評価、公的機関に於ける性能評価試験等も実施し、改良を加えた。
ネット販売だけでなく、家電量販店でも、売って欲しいという意見があるが、量販店へ卸すには原価が高すぎる。 組み立ては中国、部品は韓国といったように最適地生産で原価低減努力はしているが、そもそものUV-LEDの価格や光触媒フィルター、HEPAフィルターといった機能材料にかなりコストが掛かっている。 競合品が、中国で原価100円のイオン発生器とプレフィルターのみで、HEPAフィルターさえ搭載していない状況をみれば、いかに性能にこだわっているか、理解してもらえると思う。 それに、LEDPUREが陳列棚の上で、埃をかぶっている姿を想像したくない。 箱入り娘を、バナナのたたき売りしたくない親の心境だ。 だから、新宿、超高層ビルのショールームで、高級ブランドのブティックのように、一点一点を丁寧に展示している。
6月1日から、UV殺菌消臭器LEDPURE AM1を発売する。 この製品は、平成29年度徳島県LEDバレイ事業助成金を活用して、ゼロから企画、設計した。 価格は34000円(税別)
また、サンリオとのコラボ製品、UV殺菌器LEDPURE SM1のキティちゃんバージョンの販売も始まる。 こちらは価格20000円(税別)
平成30年05月22日
LEDPURE第二幕が始まる