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ナイトライド・ストーリー

Chapter 176

無いことを祈ったが、ワクチンが効きにくい変異株が出てしまった。スペイン風邪が忽然と消えた歴史からCovid-19もそのようになって欲しいという願望があった。ただ、万事塞翁が馬で、悪いことばかりでもない。英国COP26で気温上昇を産業革命以前の1.5℃に抑えると決まったものの、実質的にそれを実現する道筋が明確でない中、二酸化炭素の排出削減には有効と言える。実際、私たちの生活スタイルは大きく変化し、買い物はネット、打ち合わせや講演はZoomが当たり前になった。先週、感染も落ち着いたので、1年振りに東京出張して、対面の会議をしたが、アクシデントも含めて対面の面白さもあるにはあるが、実質Zoomで問題ないと感じた。徳島-羽田間は、飛行機で1時間ちょっとという短いフライトだが、大量に二酸化炭素を含む排気ガスを放出するジェットエンジンを見ると心が痛む。飛行機でこれなのにロケットで宇宙旅行は矛盾が甚だしい。今、流行のSDGsにしても、本気でやるならテレワークできない職種の従業員は、会社近くの借り上げ社宅から徒歩か自転車といったように、会社側で大きな負担を負う必要がある。その他、製造業であれば、資源の確保、輸送から完成品に至る工程すべてのエネルギー消費を最小限に抑えて、製品が廃棄されるところまで責任を持たなければならない。そして、それらに掛かる膨大なコストは、消費者に転嫁されるのだが、環境に配慮した企業のEV100万円、そうでないEV50万円として、消費者は50万円のコストの上乗せを容認するだろうか?結局、企業側は、そんな事情は百も承知だから、SDGsの振りだけになり、寧ろ環境負荷を増やすことになり兼ねない。企業活動と環境という矛盾をどう克服するのか、よく考える必要がある。3年前、新宿にオープンしたショールームを12月一杯で閉店することにした。理由は、東京五輪を見越して、海外からの訪日客にUV-LED応用製品をアピールすることを期待したが、当てが外れて、緊急事態宣言終了後も客足が戻らなかった。また、高齢化による日本の産業力及び購買力低下で、国内需要が見込めない事情がある。将来的に、尻すぼみになる市場で、事業は成り立たない。昨年は、政府の産業政策にも随分厳しい指摘もしたが、一切、そこに触れるのはやめた。政治家やお役人にもそれぞれ事情があるので、民間の価値観を押し付けても、社会は成り立たない。ただ、知財立国を目指す日本で、マイクロUV-LEDの特許が拒絶査定を2回も受けて、補正後も通らなかったのは、異常と感じた。なぜ、欧州、米国、アジア各国で補正もなく成立する特許が母国日本だけ不成立なのか?特許審査官の能力ではなく、審査の視点がずれているのではないか?不成立はショックだが、若年労働者の確保が難しい日本を製造拠点や市場と捉えていないので、実質的な損失はないと気をなだめている。

さて、オミクロン株の出現は脅威だが、人類は1世紀以上にわたって、紫外線でウイルスと闘って来た。従来、紫外線の光源として環境汚染物質の水銀を含むランプが使用されてきたが、深紫外線LEDで効率的に代替できる。2020年までに全廃と国連環境会議で決議した水銀が未だに使用されている事実は、一連の環境活動が口先だけであることを証明しているが、深紫外線LEDでオミクロン株も退治できることは科学的根拠に基づいた事実である。

深紫外線は、オミクロン株を含むすべてのウイルスに対して不活化効果があります

深紫外線は、オミクロン株を含むすべてのウイルスに対して
不活化効果があります

米国、欧州、台湾で成立したマイクロUV-LEDの特許証

米国、欧州、台湾で成立したマイクロUV-LEDの特許証

令和3年12月 1日

オミクロン株を確実に不活化できる深紫外線LED

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