Chapter 185
行動制限のないお盆休みが明けて、医療現場にひっ迫感があるが、目下の懸念材料は台湾。米国のトップクラス、ナンシー・ペロシ下院議長が、なぜ、このタイミングで台湾を訪問する?信頼できる情報として、中国が台湾へ侵攻するという情報があるか、頭の悪いガキ大将のように挑発しに行ったか、どちらかだ。いずれの理由にせよ、訪問の事実は看過できない。台湾で、米中開戦になった場合、北海道から沖縄まで、日本各地の大小合わせて130か所の米軍基地が、戦略的な拠点になることは明らか。近代化著しい中国の正確なミサイル、戦闘機が、これらの基地をめがけて飛んで来るだろう。中国は歴史的背景から日本人に恨みがあるので、暴走した兵士達が残虐行為を行うことは想像に難くない。近年、政治家も含めて平和ボケが著しい日本人は、覚悟しておかなければならない。日本の国土は、中国の東海岸を囲む不沈空母となる。最悪の場合、日本は両国からの核ミサイルを覚悟しなければならない。米中に都合のよいことに、どちらの国にもダメージが及ばない。
さて、国内では、旧統一教会問題や豪雨被害と、混乱が続いている。私は、宗教には関心がないので、占い、おみくじといった類には興味がない。理由は、会社の経営が厳しい時に、死んだつもりで努力して、逆境を打開するしかないと開き直ったことで、運が開けた経験に基づく。努力もせずに祈っても幸運は訪れない。それにしても、自民党の先生方の骨の無さには呆れる。選挙の際は、世話になっておきながら、風向きが怪しくなると、私には関係ありませんでは、人としてどうかと思う。米国流に表現すれば、“Chicken”だ。一人ぐらい、旧統一教会のお陰で、命を救われた方が多くいるといった擁護派が出てくれば、気骨があると評価されるように思う。実際に、米国ポンペオ元国務長官等、関係を公表している海外の実力政治家は少なくない。私の会社経営は自ら選んだ道だから諦めもつくが、予期せぬ身内の不幸のように、受けたダメージが大きければ、立ち直れないことがあるかもしれない。パラリンピックは、そのような意味で逆境を乗り越えた人たちの祭典だから、人の心を打つ。一方で、立ち直れない人達が、宗教にすがるというのは、十分理解できる話で、その宗教がたまたま旧統一教会ということもあるかもしれない。高額な数珠や壺だからこそ、ご利益があるかもしれないという精神的効果は、治療行為にも通じるところがある。あくまでも、それらは個人の自由であり、旧統一教会の壺はインチキだからけしからんとは言うのはどうだろう。骨董品の値段を教えてくれるTV番組は相変わらず人気だが、そんな汚い壺が?と思うこともある。骨董品はOKで宗教壺は駄目というのは、根拠が曖昧過ぎる。我々の周りの多くの商品でも、車燃費偽装、部品強度不足、食品成分偽表示、産地偽装など、嘘にまみれている。マスコミも、悪者扱い一辺倒ではなく、中立の視点から公平な報道が必要と思う。
取り敢えず、米中開戦だけは、何としても避けなければならない。政治家の先生方は、もっと信念を持って行動すべきと思う。戦争が始まってから戦争に反対していても遅い。国として、今、なすべきことは憲法改正でも軍備強化でもなく、米中戦争回避のための橋渡し役ではないか?
令和4年8月16日
太平洋戦争開戦から80年のお盆明けに思うこと