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ナイトライド・ストーリー

Chapter 221

高市早苗自民党新総裁が誕生した。25年以上昔の話だが、私が徳島ニュービジネス協議会の事務局長だった時に、ベンチャー企業の経営者10人ぐらいで面会したことがある。ソフトな関西弁で優しそうな印象だった。個人的には小泉進次郎農林水産大臣の備蓄米放出時の意見調整型ではなく結果優先型の対応が気に入っていたので少し残念だが、お手並み拝見といったところか。年齢的にも一気に小泉氏というよりその間という意識があったかもしれない。女性初の総裁ということで社会の目が厳しくなるかもしれないが、自民党が変わった印象もある。また、「働いて、働いて、働きまくる」といういきなりの発言は大いに気に入った。ワークライフバランスがどうのこうのという馬鹿げた指摘もあるようだが、そういう馬鹿は放っておいていい。日本の頂点に立つ総裁にワークライフバランスなんてものはない。24時間ワークだ!メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手や多くのメジャーリーガー達は、生まれ持った才能は当然のこと、誰よりも厳しい練習に耐え、メジャーリーガー同士の厳しい競争を生き残る必要がある。「練習して、練習して、練習しまくって」今がある。しかも、彼らは強制されているのではなく自分の意志で努力している。石破政権が意見調整型の政治運営で人気を失った前例があるので、目的達成を優先して国民の利益になる政治を実践して欲しい。ただ、国民の利益と一言で片付けるのは難しい。ここで言う国民の利益というのは高齢化が極端に進んだ日本が将来的に経済発展を続け、若い世代が輝かしい将来を迎えることができることを意味している。今の政治は選挙対策が優先され。兎に角票稼ぎのために人口分布の大きい高齢者の受けを狙った政策に成り易い。また、聞こえはいいが弱者保護、貧困家庭の救済といった言葉でいかにも仕事やってます感を演出している。そもそも弱者とは何か?資本主義は強いものが勝ち弱いものは負けるという弱肉強食を前提とした仕組みで、だから勝てるように頑張りましょうという社会だ。厳しい受験戦争、就職戦線を勝ち抜き一流の企業に就職する、あるいはリスクを承知で起業して富と名声を築くことも夢ではない。社会主義国家であっても、最低限の労働は義務として課されるので、好き勝手暮らすことは許されない。貧困の理由は一体何なのか?健康上の理由、家族の介護、その他やむにやまれぬ事情がある場合は救済が必要だが、単に収入が少ない人々を弱者とカテゴライズすることはできない。中には、単に働きたくないという自分勝手な理由の人も含まれる。従って、弱者・貧困救済のためのバラマキは不公平感を生み、効率が悪いのでやめた方がいい。結局、きめ細かく救済が必要な人とそうでない人を分けた方がいい。そして、若い人たちが兎に角結婚してたくさんの子供を産む社会の実現が必要だろう。ノーベル生理学・医学賞受賞の坂口志文氏は、漠然と研究していて免疫抑制「制御性T細胞」を発見した訳ではない。通説を否定する仮説に基づいて、その仮説を証明するために研究に研究を重ねた結果、真理にたどり着いた。近年、共同受賞が多いのは、研究内容が複雑化して個人の功績だけでは証明しきれないからだろう。同様に複雑化した今の時代に於いて正しい政策判断は容易ではない。日本の新総裁への期待は大きい。

たわわに実った鳴門市内の農家の渋柿

令和7年10月7日

新総裁に期待すること

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