ナイトライド・ニュース
徳島】青色発光ダイオード(LED)用などに需要が急増している窒化ガリウム系ウエハーの量産を目指す産学協同ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクター(徳島市、村本宜彦社長)が鳴門市に建設していた自社工場棟が2日完成した。7月の本格稼動を目指して5月から試験操業に入る予定で、製品は韓国の発光ダイオードベンチャー、イッツウェルに全量輸出する。また、工場棟の完成に合わせて本社機能を鳴門市に移した。
工場建設地は東洋建設が造成した鳴門市瀬戸町の「鳴門複合産業団地」。約1,600㎡の団地内の敷地に鉄骨2階建て、延べ床面積1,140㎡の工場棟が完成した。現在4台のウエハー製造装置の設置を進めており、総投資額は約6億5千万円を見込んでいる。
生産するのはサファイア基板を使った2cmの窒化ガリウムウエハーで、初年度の目標出荷額は10億円。5月からの試験操業に備えて技術者も6人を採用しており、7月までにさらに3人を採用する予定だ。