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ナイトライド・ニュース

2002/06/15 「産学VBナイトライド 紫外線LED事業に特化」(日本経済新聞)

産学VB ナイトライド紫外線LED事業に特化 「青色」用の利益率低下で経営資源を集中 徳島県の産学協同ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクター(鳴門市、村本宜彦社長)は5月から量産出荷を始めた紫外線発光ダイオード(LED)事業に特化する方針を固めた。青色LED用窒化ガリウム系ウエハーの利益率が低下し始めているため、高収益の見込める紫外線LED事業に経営資源を集中し、株式公開に向けて事業基盤を固める狙いだ。
同社は昨年1月に、光の波長が350ナノ(ナノは10億分の1)メートルと短く、光の出力も実用化レベルとされる0.1ミリワットの性能を備えた紫外線LEDを独自開発した。
5月からこのサンプル品をベースに商品化した光の波長が370ナノメートルのタイプを、製品ベースのほかチップ、ウエハーの形で出荷し始めている。鳴門市の本社工場を量産拠点に月50万個のペースで生産しており、順次増産していく方針だ。
ナイトライドは徳島大学の酒井士郎教授を技術アドバイザーに迎えて2000年4月に発足した。第一弾として携帯電話向けなどに出荷量が伸びていた青色LED用の窒化ガリウム系ウエハーの生産を開始。韓国の半導体ベンチャー向けなどに製品を出荷していた。
しかし、競争激化や携帯電話の需要一巡で利益率が下がってきているため、成長余地の大きい紫外線LEDにシフトする方針を決めた。
紫外線LEDは短波長で焦点を合わせやすいため、微量化学物質の検知や紙幣識別装置用の光源などとして利用され始めており、光の出力が上がれば長寿命の照明用光源としても用途が広がるとみられている。価格は青色LEDの六倍近いという。同分野では日亜化学工業(徳島県阿南市)が先行しているが、ナイトライドでは「構造が違うので既存の特許には抵触しない」と話している。

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