ナイトライド・ニュース
【徳島】ナイトライド・セミコンダクター（徳島県鳴門市、村本宜彦社長、088・683・7750）は4日、世界最高出力の紫外線発光ダイオード（LED）を開発したと発表した。LEDチップを多数搭載したモジュールタイプで、印刷用インクの乾燥や樹脂硬化用の光源として利用できる。4月からサンプル出荷を開始、当初月間1万個の量産を目指す。
開発したのはピーク波長363ナノメートル・出力20ミリワット、同372ナノメートル・同30ミリワットの2種類。
直径8ミリメートルのデバイスに12個のLEDチップを実装して高出力化を図った。
従来、LEDチップを多数実装すると、熱によって出力が低下し、性能が十分に引き出せなかった。
このため、チップの出力工場と合わせて、デバイスの基板材料、形状、接合方法を見直し、ヒートシンクの取り付けや光学特性を向上させて実現した。
現在、印刷インクの乾燥や半導体レジスト膜の樹脂硬化などにUVランプが使われている。しかし、寿命や操作性に問題があるほか、水銀を使用しているため環境汚染を引き起こす恐れが指摘されている。
同社では「性能的にはUVランプに対抗できる」（村本社長）しており、今後、白色照明用光源への応用も期待できるという。
