ナイトライド・ニュース
ナイトライド・セミコンダクター(株)(徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島115-7、TEL 088-683-7750、村本宜彦社長)は、高出力紫外線LEDモジュール2機種を開発した。樹脂硬化などに利用されている紫外線ランプの代替需要を狙うほか、将来的には白色照明光源への応用も図る。4月からサンプル出荷を開始し、月産1万個で量産する。
開発したモジュールは、ピーク波長363nm、出力20mWの「NS365MD」とピーク波長372nm、出力30mWの「NS370MD」。いずれも8mmφのデバイスにLEDチップを12個実装して高出力を実現。製品化された紫外線LEDモジュールとして、世界最高の出力を達成した。
従来、LEDチップを多数実装すると、熱によって出力が低下して性能が十分に引き出せないという課題があったが、同社では、チップの出力向上と並行してモジュール基板材料や形状、接合方法の見直し、ヒートシンクの取り付け、紫外光の反射など光学特性の向上を図った。
同社では、昨年4月に波長370nm、12月に365nmの紫外線LEDを開発し、量産出荷している。LED単体では出力が弱く、自動販売機の紙幣読み取りなどに用途が限られたが、モジュール化により印刷用インクの乾燥や樹脂硬化など工業用途への展開が見込める。また、RGB3チップを搭載すれば、白色照明用途への展開が図れる。