ナイトライド・ニュース
紫外線発光ダイオード(LED)製造のナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は従来の製品より高出力の紫外線LEDを開発し、12月にサンプル出荷を始める。初年度で二億円の売上高が目標。同社の紫外線LEDは紙幣鑑別装置向けが中心となっているが、高出力LEDで医療用装置向けなど他分野の開拓を進める。
医療品開発などの際には、2008年のノーベル化学賞受賞が決まった下村脩・米ボストン大学医学校名誉教授が発見した緑色蛍光たんぱく質(GFP)など様々な色の蛍光たんぱく質が使われることがある。GFPなどを発光させるのに現在は主に青色LEDが使われているが、LED自体が青い光を発するためGFPの光が見えにくい。紫外線LEDは可視線をほとんど出さないため、発光を観察しやすくなるメリットがある。
ナイトライドでは国内だけでなく海外の医療機器メーカーにも販売していく予定だ。また、電子機器の腐食防止などのために樹脂膜を硬化させる装置の光源としても売り込んでいく考え。
新製品「NS375L-4SFG」は表面実装型で、波長375ナノ(ナノは10億分の1)メートル。100ミリアンペアの電流で48ミリワットの出力を得られる。従来製品は20ミリアンペアで3.5ミリワットの出力だったが、280マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル角だった基板の大きさを600マイクロメートル角まで拡大して電流値を高めても効率を落とさずに出力を得られるようになった。
ナイトライドが開発した高出力紫外線LED(左)
同社が9月にサンプル出荷を始めた砲弾型紫外線LEDで使った技術を採用。基板に表面処理を施して光の屈折率を変えたほか、透明電極の材料も変えた。セラミックパッケージのうち基板を載せる部分を金属にして放熱性も高めた。
同社の高出力紫外線LEDとしては他に複数の基板を使った製品があり、480ミリアンペアの電流で450ミリワットの出力が可能。ただし量産時でも1個1万円程度の価格はするという。
新製品は基板が一つだけなので実装工程が減ってコストが削減でき、量産時の価格は1個千円程度になる見込み。
医療品開発などの際には、2008年のノーベル化学賞受賞が決まった下村脩・米ボストン大学医学校名誉教授が発見した緑色蛍光たんぱく質(GFP)など様々な色の蛍光たんぱく質が使われることがある。GFPなどを発光させるのに現在は主に青色LEDが使われているが、LED自体が青い光を発するためGFPの光が見えにくい。紫外線LEDは可視線をほとんど出さないため、発光を観察しやすくなるメリットがある。
ナイトライドでは国内だけでなく海外の医療機器メーカーにも販売していく予定だ。また、電子機器の腐食防止などのために樹脂膜を硬化させる装置の光源としても売り込んでいく考え。
新製品「NS375L-4SFG」は表面実装型で、波長375ナノ(ナノは10億分の1)メートル。100ミリアンペアの電流で48ミリワットの出力を得られる。従来製品は20ミリアンペアで3.5ミリワットの出力だったが、280マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル角だった基板の大きさを600マイクロメートル角まで拡大して電流値を高めても効率を落とさずに出力を得られるようになった。
ナイトライドが開発した高出力紫外線LED(左)
同社の高出力紫外線LEDとしては他に複数の基板を使った製品があり、480ミリアンペアの電流で450ミリワットの出力が可能。ただし量産時でも1個1万円程度の価格はするという。
新製品は基板が一つだけなので実装工程が減ってコストが削減でき、量産時の価格は1個千円程度になる見込み。