ナイトライド・ニュース
【徳島】ナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長、088・683・7750)は、高出力の表面実装タイプ紫外線(UV)発光ダイオード(LED)「NS375L-4SFG=写真」を開発した。波長375ナノメートル(ナノは10億分の1)で出力48ミリワットと従来品の約10倍に高めた。光樹脂硬化用や、医療・バイオなど分析装置用の光源向けに売り込む。12月からサンプル出荷を開始し、初年度2億円の売上高を目指す。
チップサイズを従来品の面積比約4倍にし、放熱性の高いパッケージと組み合わせたことで、電流値を高めても発光効率を維持することに成功。これにより高出力を得た。チップ実装の工程削除でコストも減らした。
米ボストン大学の下村脩名誉教授のノーベル化学賞受賞で注目を集める蛍光たんぱく質(GFP)の発光にも応用可能という。GFPの発光の観察で使用されるUVランプ(ブラックライト)や青色LEDに比べ、発熱量が少なく、短波長の紫外線を含まないため被検体への影響が少ないほか、発光を確認しやすい利点がある。