ナイトライド・ニュース
【徳島】ナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長、088・683・7750)は、高効率UV-RGB方式の白色LED(写真)を開発した。紫外線(UV)発光ダイオード(LED)によって赤、緑、青の3色の蛍光体を励起し、白色光を照射する。照明や液晶バックライト用光源として、今夏をめどにサンプル出荷を始める計画だ。
UV-RGB方式の場合、UV自体は目に見えず、蛍光体自体が発する白色光なので色分離は発生しない利点が大きい。液晶パネルのバックライトとして使用した場合、再現できる色範囲の目安となるNTSC比は100%と、高い色再現性を実現した。また、赤、青、緑の蛍光体の比率を変えるだけで簡単に色温度を変えることができ、供給先や用途別に応じた白色をオーダーメードすることが可能という。
従来の白色LEDは、青色LEDに黄色の蛍光体を組み合わせた疑似白色のため、照明やLEDテレビのバックライトとして使用する場合、完全白色でない点が指摘されていた。
現在、赤色の蛍光体を追加した電球色LEDが製品化されているが効率は大幅に低下し、製品ごとの色のバラつきが大きく、製造工程においては色味の近いLEDを選別する手間とコストがかかる欠点があった。青色LED方式の場合も、青色LEDと黄色蛍光体の色分離が起こり、黄色リングが発生するという。