ナイトライド・ニュース

　半導体ベンチャーのナイトライドセミコンダクター（徳島県鳴門市）は紫外線発光ダイオード（UV-LED）の特許を供与している韓国のソウル半導体と、新たに特許の独占使用を認める契約を結んだ。従来は独占使用権を与えていなかった。独占権供与に伴う新たなライセンス料を徴収しない代わりに、ナイトライドセミコンダクター社に特許紛争が発生した場合、ソウル半導体が全面的に支援する。

　紫外線LEDに関して成立している特許45件について、ソウル半導体が独占的に使用することを認める。紫外線LEDの技術は青色LEDの技術から派生した。このため、紫外線LEDに関連する青色LEDの特許を持つ競合企業から持ちかけた特許の相互利用を拒否したり、特許紛争が発生した際に防御したりするのが難しかった。

　青色LEDの技術を持つソウル半導体と協力関係を深め、紫外線LEDへの参入をうかがう他社との紛争の抑止につなげるのが狙いだ。

　ナイトライド社は直流電流で光るLEDに、交流でも光る回路を組み込む技術の特許をソウル半導体に売却するなど、これまでも同社と協力関係にあった。

　今後はソウル半導体が紫外線LEDを日本で拡販する際に、支援することなども検討する。