ナイトライド・ニュース
弊社は、ソウル半導体の子会社Seoul Viosys 社(ソウル半導体のLED製造子会社)と弊社の保有するUV-LEDの構造又は製造方法に関する成立特許全てを独占的に使用許諾する見返りに同グループの製造するUV-LED製品を優先的に供給を受ける販売契約を9月5日付で締結しました。
弊社は、2000年の設立以来、世界に先駆けて波長380nm以下のUV-LEDを開発、生産して参りましたが、近年、韓国、台湾、中国のLEDメーカーがUV-LED市場に参入、若しくは参入表明しており、今後、弊社の保有するUV-LED特許に対する侵害が発生することが懸念されます。
ソウル半導体グループは、クロスライセンスも含めると1万件以上のLED分野における特許を保有し、今度、同社と共同して、UV-LED分野での知財保護を行うことで同意しました。
弊社とソウル半導体の協力関係は古く、2004年10月、弊社の保有する特許のライセンス(特許使用許諾)契約を締結した他、交流電源駆動LED即ちAC-LEDの基本特許を2006年3月に売却した等、創業当時から技術提携、製品製造その他で深い関係にあります。ソウル半導体は、同基本特許をもとにAC-LEDの開発及び製品化に成功しています。(商標名Acrichとして販売中)
また、今回の提携は、単なる特許契約に留まらず、両者における新製品開発、販売においても連携を深めることで同意しており、具体的には、ソウル半導体グループが製造するUV-LEDを弊社が優先的に供給を受けるというもので、背景には、UV-LEDも近年、価格競争が厳しくなり、ソウル半導体の持つ量産技術により、弊社の弱点であるコスト競争力及び供給能力不足を補うことを目論んでいます。特に最近、高い演色性から引き合いの強い、白色LED(UV-RGB方式白色LED)用UV-LEDは、青色LEDの価格下落によって厳しい製品単価を要求され、採算が厳しいという事情があり、ソウル半導体グループの高い製造技術によって弱点を補うことを期待しています。
弊社は、今後、新技術、新製品の開発に重点を置き、UV-LEDのパイオニアとしての世界最先端の技術開発に注力して参ります。