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ナイトライド・ストーリー

Chapter 115

あけましておめでとうございます。

昨年は、ブレグジット、トランプ大統領、ボブ・ディランのノーベル文学賞等、「まさかの」事件が多くありましたが、経済学者ジョン・K・ガルブレイスが70年代に著した本のタイトル「不確実性の時代」という言葉を正月の特集記事で多く見かけました。

開催が危ぶまれたリオ五輪が無事に終わったことも、ある意味「まさか」だったのかもしれませんが、書籍が記述された70年代は、現在と比べれば遥かに確実性が高かった。なぜなら、イデオロギー的には資本主義と社会主義、経済的には欧米先進国と発展途上国という大まかな分類で大体の物事を把握できました。日本のような工業発展国を不確実要素としていた程度ですから、当時を不確実とすれば今は「混沌」と言えます。

経済は、そもそも予測することが難しく、年頭の有識者討論においても、株価動向だけ見ても千差万別。年末に、どちらが正しかったかの検証も行われない訳で、いい加減極まりない。そんな経済界の巨人ガルブレイスがいい加減呼ばわりしたのが政治家です。著書の中で「政治の世界においては、もの忘れの才ほど珍重されるものはない。記憶力の悪さほど政治の世界で重宝なものはない」と皮肉っています。詰まるところ、洋の東西を問わず、政治家のご都合主義だけは確実と言うことかもしれません。

さて、経済学や政治のいい加減さと異なり、物理学の世界は、かなり確実性が高い。半導体で言えば、限界に近付いたとは言え、ムーアの法則が未だにあてはまるし、LEDの開発で言えば、赤外、赤、緑、青、紫外、深紫外と順番に波長が短い方に移行します。

ビジネスは、どうでしょう?

ビジネスも確実性が高い。確かに、アクションカメラのゴープロ、布団クリーナーのレイコップ等 、一過性のヒット商品もありますが、ガソリンの値段が上がればエコカー、下がればピックアップトラックといったように消費動向は確実性が高い。

世の中の不確実性は高まっていますが、消費者が新たな製品、サービスを求めていることは確実です。

2020年、水俣条約に基づいて水銀の製造、輸出入が原則禁止されます。残すところ3年という事実は確実。

弊社は、UV-LEDの新たなアプリケーションを開拓することで、ビジネスを確実なものにして参ります。

本年も皆様方の、ご支援・ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

平成29年01月04日

混沌の年頭所感

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