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ナイトライド・ストーリー

Chapter 116

前章にて今年は混沌の時代の幕開けと書いたが、北朝鮮の動向から目が離せなくなって来た。核兵器を持つ同国は、イスラム過激派組織より頭の痛い存在と言える。

2001年、創業間もない頃、投資会社米国カーライル主催のベンチャーサミットがサンフランシスコの北、ワイン産地で有名なナパバレーで開催された。招待された日本人は、イー・アクセスの当時の千本倖生CEOを含めて3名しかいなかったが、千本CEOはパネルディスカッションに登壇し、流暢な英語で、活発な議論を展開した。私は、自己紹介で当時は珍しかったUV-LEDをジョークを交えながらお披露目して印象付けた。

コンドミニアム宿泊施設を貸し切った会場には、世界中から有名なCEOも多数参加し、約1週間にわたって、様々なカンファレンスが開催された。その中で最も印象に残ったのが、元国務長官でカーライルの理事を務めるジェームス・ベーカー氏が、北朝鮮問題に触れたことだ。当時、北朝鮮は、軍事力も貧相で、国民は日常生活にも事欠く状況にあり、あまり脅威に感じなかったが、拉致問題で被害者が頻繁にTVに登場していた。そんな当時、「今、北朝鮮を叩かなければ、後で取り返しのつかないことになる」と力説していた。

米国の情報機関は、それ以前に、同国の核開発、その他を分析して、将来のリスクを予想していた。2001年は、民主党ビル=クリントン政権最後の年であり、9月11日に同時多発テロが起きてしまった。ベンチャーサミットの直後だったので、強烈に印象に残っている。その後、誕生した共和党ジョージ・W・ブッシュ政権は、アルカイダ等テロ組織との戦いを始め、2003年サダム・フセインのイラクを攻撃した。結局、ある筈の大量破壊兵器の存在は確認できず、大儀名分を失い、砂漠でのゲリラとの戦いに消耗した。民主党オバマ政権は、平和政策に移行し軍事費を削減し福祉を充実させた。このように政権が交代する毎にシーソーのように政策が変わるのが米国の政治の特徴だが、共和党トランプ政権は北朝鮮の横暴を黙っていないだろう。安倍首相との友好関係を見れば、タイミングを見計らっている様子が伺える。

こんな混沌の時代ではあるが、ビジネスは、確かな技術、確かな性能、確かな品質を、適切な価格で提供できれば消費者は必ず付いてくる。

弊社は、今年から、消費者の期待を裏切らないUV-LED応用製品を投入する。具体的には、値段が高い割には本当に効いているかどうかわからない空気清浄器ではなく、安価で本当に殺菌、消臭できるコンパクトな空気清浄器。本邦初公開となるコンパクトで半永久的に使用できるDUV-LED水まわり殺菌製品。薬剤を使用しない安全な蚊取り器といった、UV-LEDならではの特徴を生かした身の回りの新製品を多数投入する。

UV-LED、光触媒といった日本初の最先端技術をいよいよ身近な製品に応用できる日が来た。3月7日から開催されるライティングフェア2017徳島県ブースに足を運んで、その確かな性能を確認して欲しい。

平成29年02月22日

確かなUV-LED

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