Chapter 152
「泥棒を捕らえて縄を綯う」とは、父がよく口にした説教だが、いよいよ米国でもコロナウイルスの感染が広がりつつある。 トランプ大統領の強気な発言とは裏腹に、株の大暴落が感染防止に悲観的な見方を反映している。 米国で医者に掛かった人にはわかるが、日本の医療費とは、桁が異なる。 日本で風邪を引いて3千円の診察代と薬剤費1千円とすれば、米国では凡そ3万円と薬剤費が1万円。 このような事情があるので、おいそれとは、医者に行けないので、スーパーマーケットで薬を買って飲むのが基本。 かなり症状が悪化して、どうしようもないという状況で入院。 入院1日10万円が相場なので、1か月も入院すれば、新車を買うぐらいの返済ローンを組むことになる。 医者に掛かれるのは富裕層なので、統計に反映されない不法移民、低所得者層に、相当数の感染者が存在することが想像できる。 米国疾病予防管理センター(CDC)という感染予防の専門組織があるが、若干誇張してわかり易く表現すると、パンデミックを防ぐための緊急強権発動組織で、軍隊のように専用装備を備えて迅速に隔離、治療を行う。 しかし、今回の様に、どこに感染者が潜んでいるかわからない状況で、CDCが有効に機能するのか不明。 日本にもCDCをという議論があるが、日本や北欧のように移民が少なく、医療保険体制の整った国は、管理し易く、気になったら医者に掛かることができるので、CDCがなくても初期に感染を食い止め易い。
連日の報道で気になるのが、感染専門委員と言われる先生方が、曖昧な表現で現状を説明するばかりで、具体的な事を語らないこと。 「封じ込めに一定の効果が認められる」といったコメントは無意味。 単に、「すぐに医者に掛からず、自宅で様子を見る」といった対処法が広まったと見るべき。 学校閉鎖、イベントの中止といった多数の人の集合を避ける、盲目的対処法を取らざるを得ないのは、具体的にどのような状況で感染リスクが高まるのかといった、分析が行われないからだ。 発生から2か月以上経過して、具体的対処法が出てこないのはなぜか? マスクの不足と高騰の責任の一端は、専門家の曖昧なコメントによるところも大きい。 イベントが駄目で、朝夕の満員電車や飲食店がOKの根拠は何か? 人が集まって飲食がNG、集まるだけならOK、若しくは食事だけならOKという論理的根拠が必要ではないか? そうだとすれば、無観客ではなく、飲食禁止で相撲や野球が開催可能になる。 こんな呆けた人たちに国の一大事を任せられないし、今後、予想されるイベント関連倒産の責任問題にも成り兼ねない。
弊社は、UV殺菌消臭器を2年以上販売して来た経験から、ウイルス予防に、UV殺菌消臭器が有効なことを、検証しつつある。(インフルエンザウイルスに対する不活化は(独)仙台医療センターウイルスセンターにて実証済だが、人から人への感染を予防できるかに関しては、人道上試験ができない) これは、ユーザーの声を集めただけなので、確実なことは言えないが、インフルエンザを発症したお子さんの部屋にUV殺菌消臭器AH1を置いて、家族は別の部屋に寝ることで感染を免れたというレビューを沢山頂いている。 この場合、飲食は共にしていた。
明日、鳴門市の幼稚園、小学校、中学校にUV殺菌器を寄贈するが、使用したマスクを、殺菌器で殺菌すれば、何回でも使いまわしできる。 学校閉鎖が決まる前に寄贈を申し出たが、運用は春以降になる。 自宅に籠る子供たちが可哀そうだ。
令和02年03月10日
コロナウイルス対策に疑問