Chapter 178
オミクロン株の感染拡大が収まらない。一方で、マスクをしない若者の姿を多く見かける。理由は、自粛疲れもあって、インフルエンザ程度の風邪なら恐れる必要はないということだろう。大いに同情の余地がある。これが、医療機関の負担増にならないのであれば、致し方ないと放置できるが、医療現場に於いて、既に医療崩壊が始まっているとすれば放っておけない。こうなった原因は、2019年に新型コロナウイルスの感染が始まって2年以上が経過するにも関わらず、感染対策が、飲酒を伴う飲食店での規制とワクチン接種に終始してきた事実にある。統計上、感染経路は、デルタ株は、1位:家庭、2位:職場(東京都21年8月発表)、オミクロン株は、1位:家庭、2位:施設(東京都22年1月発表)となっていて、お酒を提供する飲食店の事例はむしろ少ない。家庭内、職場での感染経路は不明だが、職場や施設内でお酒は飲まないので、お酒との因果関係は低いと推測できる。飲食店での対策が重要だとしても、飲酒に伴うどのような状況で感染したかが明らかにされていないので、対策の取りようがない。私の学生時代は、未成年の飲酒は当たり前だった。大学に入学し、サークル活動や運動部に入部すれば、何の躊躇もなく一気飲みを強制され、吐きまくった。それが、受験戦争を乗り越えた者の特権のようでもあった。今の学生は、20歳になるまで飲酒を禁止されているので気の毒だが、更に、コロナ禍で、禁欲生活を余儀なくされている。それが、3年目に入るのだから、学生生活が終わってしまう。ワクチン接種陰謀論を信じる若者達が出て来てもおかしくない。なぜなら、ファイザー社と言えば、1998年発売のED治療薬(男性勃起不全薬。シルデナフィルクエン酸塩は薬肺動脈性高血圧症の治療薬として発売された)商品名「バイアグラ」があまりにも有名。売れに売れたバイアグラは、処方箋がなくてもインターネットで購入できた。この会社のワクチンとくれば、常識人でも胡散臭く思う。効果は実証されているので、疑いの余地はないが、適切な発注が行われているかは不明。世の中には、闇と言われる部分が少なからず存在する。だからこそ、未だに遠山の金さんや水戸黄門が愛される。東京都のホームページに、イオン式空気清浄機に関する掲載がある。職場、施設等の内部での感染経路は、空気感染が疑われる。とすれば、こういう空気清浄機での予防はほぼ不可能と言える。微弱なオゾン(イオンと呼ぶ物質の実態はオゾン、米国は0.05ppm以下、欧州ではオゾンの発生が禁止されている)ではウイルスを不活化できないことは、製造者も認識している。
◆参考URL https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/test/ion.html今、急ぐべきは、高齢者の3回目ワクチン接種や飲食店の時短ではない。子供を含む若い世代へのワクチン接種と空気感染の予防ではないか?科学的根拠に基づいた予防法が重要と感じる。これは、もうパンデミックというより人災と言っていい。敢えて、的を外して余計な予算を計上していると言われても仕方ない。科学的根拠に基づいた、予防率の高い感染防止策を広く告知し、手を打つ必要がある。若者達に希望を与えるためにも、闇を闇で終わらせてはいけない。
令和4年 1月 31日
若者に夢と希望を