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ナイトライド・ストーリー

Chapter 202

2024新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。新年早々、能登半島地震と航空機衝突事故の慌ただしい年明けになりました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された大勢の皆様には、一日も早い復興をお祈りします。さて、常識的には、景気のいいお話をするべきなのでしょうが、そんな甘えたことを言っていて、今の惨状がある訳で、日本という国の置かれた現実をよく見据えた議論をすべきと感じています。今年は、米国大統領選挙があるので、景気が良くなるという漠然とした期待がありますが、米国の景気だけで世界経済を語れる時代は終わり、今や、中国、更には、今後、インドが大きな影響を持つようになると思われます。中国、インドの急速な経済発展に伴って、質ではなく量の論理が物を言う時代になったということです。中国、インドの人口は、両国共、13億2千万人超(UNFPA2023)と3位の米国3億4千万人の4倍(併せて8倍)近くもあります。GDP(IMF2023)は、かろうじて日本は3位ですが、中国は日本の約4倍、インドは日本の8割程度もあります。日本は「衰退途上国」なので、今後、更に影響力が弱まります。一人当たりのGDPランキング(IMF2023)は、日本31位と、信じ難いことですが、バハマの下。バハマは、国土が福島県程度の小国で、主要産業は観光業です。30年間の衰退で、いかに日本人が貧しくなったか理解できます。その原因のひとつは、旧態依然とした政治と行政システムにあるように思います。硬直し切ったシステムは、今や新たなモノを生み出すどころか、縄張り争い、天下り先確保、汚職、といった内向きの関心事に明け暮れ、恥や外聞を意識する様子もありません。相変わらずの政治と金の問題や、一体誰が起案して、どのように議論されて、まとまったのか、耳を疑いたくなるような、奇策の数々。以前、特許制度、裁判制度、そして、医療機器の認証制度にも触れたことがありますが、海外の合理的システムと比較すると、非論理的、意味不明な体制になっていることがわかります。それ等の問題を改善するために、何をすべきでしょう?嘗ては、憧れの就職先だったキャリア官僚も、今や、3Kで不人気。コロナ補助金での不正受給は記憶に新しいところですが、こういう不正が起きるのは、制度が疲弊していることが根本原因です。政治家や行政執行官に、仙人のような生活を強いるのでは、根本的な解決は程遠いでしょう。若く、血気盛んな、特に、優秀な若者が、やりがいを感じ、達成感を味わえる職場に改善しなければなりません。企業同様、年功序列の賃金体系を改め、職能、成果に応じた給与体系に改めることが手始めになります。今までお仕え頂いた諸先輩方には、割増退職手当を付けて、手厚くご勇退頂く。そして、外部にも門戸を開いて、やる気のある人たちが、行政の中枢で、思う存分、改革を実行する。改革しようとすると、当たり前のように登場するシンクタンクにも注意が必要です。既に天下り官僚が胡坐をかいていることが多いので、自分たちの都合のよいレポートにまとめ上げてしまいます。そうならないように、手間と時間をかけて、素人が、素朴に感じる疑問や、不明なことを調査しながら解決策を見出すことが重要です。海外の政治、行政システムでも、同様に試行錯誤が繰り返されてきたので、それらを参考にしたら、難しいことではないと思います。

今年は、政治、行政システムの改革元年になるよう、皆が力を合わせて行けたらよいのではないでしょうか。

令和6年1月4日

日本改革元年のご提案

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