ナイトライド・ニュース
工場建設地は東洋建設が造成した鳴門市瀬戸町の「鳴門複合産業団地」。
約1600m2の団地内の敷地に鉄骨2階建て(延べ床面積1140m2)の工場棟を建設し、3台のウエハー製造装置を導入する計画。
すでに着工しており、建屋が完成する20001年3月には本社も鳴門市に移す。
生産するのはサファイア基板を使った2インチの窒化ガリウムウエハーで、製品は9月からサンプル出荷を始めている韓国の電子部品メーカーに全量輸出する。
同ウエハーの需要が急増しているため、建設中の工場棟は増設を見越した設計になっており、同社では「20億円規模の出荷水準までなら対応できる」と話している。
次世代の半導体材料として注目される窒化ガリウム系ウエハーの量産をめざす産学協同ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクター(徳島市、村本宜彦社長)は6億円を投じて徳島県鳴門市に工場を建設する。
2001年7月から本格稼働させる予定で、まず韓国向けに輸出する。初年度の目標出荷額は10億円。
同ウエハーは携帯電話などに使われる青色ダイオード(LED)用に需要が急増しており、量産体制の確立で来秋の株式公開に向けて経営基盤固めを急ぐ。