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ナイトライド・ニュース

「高出力、低コストで」2008年10月29日 日経産業新聞掲載記事

紫外線LED 高出力、低コストでナイトライド医療用機器用など ナイトライドが開発した高出力紫外線LED 【徳島】紫外線発光ダイオード(LED)製造のナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は、従来の製品より高出力の表面実装型紫外線LEDを開発した。12月にサンプル出荷を始める。初年度で2億円の売上高が目標。同社の紫外線LEDは紙幣鑑別装置向けが中心となっているが、新製品は医療機器用や、電子機器の腐食防止などのために樹脂膜を硬化させる装置の光源としても売り込んでいく考え。
新製品「NS375L-4SFG」=写真左=は波長375ナノ(ナノは10億分の1)メートル。100ミリアンペアの電流で48ミリワットの出力を得られる。従来製品は20ミリアンペアで3.5ミリワットの出力だったが、280マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル角だった基板の大きさを600マイクロメートル角まで大きくして電流値を高めても効率を落とさずに出力を得られるようになった。
同社が9月からサンプル出荷を始めた砲弾型紫外線LEDで使った技術を採用。基板に表面処理を施して光の屈折率を変えたほか、透明電極の材料も変えた。セラミックパッケージのうち基板を載せる部分を金属にして放熱性も高めた。
同社の高出力紫外線LEDとしては他に複数の基板を使った製品があり、480ミリアンペアの電流で450ミリワットの出力が可能。ただし量産時でも1個1万円程度の価格はするという。新製品は基板が一つだけなので実装工程が減ってコストが削減でき、量産時の価格は1個千円程度になる見込み。

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