ナイトライド・ニュース
紫外線発光ダイオード(LED)製造のナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市、村本宜彦社長)は近紫外線波長のLEDを開発し、6月にも出荷を始める。紫外線のような肌の日焼けや、目へのダメージを引き起こすことがないという。若い女性の間で流行しているネイルアートやマニキュアを乾燥、硬化させる際の光源に適しているとして、年間約1億円の売り上げを見込んでいる。
新製品の「NS400L-ERLM」は波長が400ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、可視光である青色と紫外線の境界の波長。発光すると青紫色に見える。20ミリアンペアの電流で33ミリワットの出力を得ることができる。電力を光に転換する発光効率である「外部量子効率」は51.6%で「世界最高効率」(村本社長)だという。
主な用途は、マニキュアなど光樹脂を硬化させる際の光源のほか、光触媒を活性化させる働きを利用した空気清浄機用光源など。生体にダメージを与えないことから医療、バイオ分野の分析装置用の光源にも利用できる。