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ナイトライド・ニュース

「2009/6/9 勝つ-中小企業のものがたり- ナイトライド・セミコンダクター1(日刊工業新聞)

ナイトライド・セミコンダクター1 勝つ 中小企業のものがたり従来の発光ダイオード(LED)を越える紫外線(UV)-LED。ナイトライド・セミコンダクター社長の村本宜彦は「世界に誇れるリーサル・ウェポン」という言葉でUV-LEDが最強の製品であることを示す。

次世代照明材料
同社は世界に先駆けてUV-LEDの量産に入った。一大開発として名をはせた青色LEDをも凌駕する次世代照明材料として注目されている。
渦潮や四国八十八カ所霊場第一番札所・霊山寺で有名な徳島県鳴門市。潮風が吹き付け、小鳴門大橋が見える高台に位置する鳴門複合産業団地の一番奥にある社屋で、最先端の開発が続く。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平たんではなかった。
リーサル・ウェポン

徳島NBC
「素晴らしい技術が埋没するのは、もったいない」と村本社長は自ら動いた」 時はバブル景気の余韻が残る90年代前半までさかのぼる。村本は大学卒業後、メーカーに入社、広告代理店など転職を重ね、東京でイベントプロデューサーの仕事をしていた。そんな時、徳島で製紙メーカーを営む大学の後輩から、徳島でのベンチャー事業の立ち上げ支援を打診される。
紫外線LED、世界に供給そのころの徳島は明石海峡大橋が開通する直前。架橋による県外企業の進出で、地場産業の停滞化が不安視されていた。徳島の若手経営者の間では徳島を活性化させるために、県の認可によるベンチャービジネス支援機関立ち上げを求める声が大きくなっていた。
「末広がりの8並びの日」と記憶に残る96年(平8)8月8日、徳島ニュービジネス協議会が誕生した。初代事務局長に就任したのは村本だった。
徳島大が事業相談
それから約4年。徳島大学の工学部長だった川上博教授(現徳島大理事)が、青色LEDの開発者として知られる中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の恩師、酒井士郎徳島大学工学部教授とともに協議会事務局を訪れた。窒化ガリウム半導体のビジネス化についての相談だった。
青色LEDを手がける「日亜化学工業(徳島県阿南市)だけが目立っていた」という当時の徳島県産業界。村本は事務局長として、県内企業に事業化の打診をしたが、「誰も関心を示さなかった。」
だが、徳島ニュービジネス大賞の審査や各種ベンチャープランの審査員を歴任し“目利き能力”を養っていた村本には、この案件が持つ輝き、未来への道筋がはっきりと見えていた。「素晴らしい技術が埋没するのは、もったいない」。村本は自ら動いた。(敬称略)


▽所在地=徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島115の7、088・683・7750▽社長=村本宜彦氏▽売上高=非公開▽従業員=10人▽資本金=7億9100万円▽URL=www.nitride.co.jp

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