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ナイトライド・ストーリー

Chapter 121

今日、水俣条約が発効した。 半世紀前、日本で2番目の公害病に認定された水俣病の恐ろしさは言葉では言い表せない。 工場排水に含まれた有機水銀が魚介類に蓄積し、それを食べた人々の神経系に障害が起きた。 今でも多くの患者が後遺症に苦しむ。 人類の生活を豊かにする筈の科学技術の進歩は一方で大きな負の遺産も残した。

依然、新興国では、日本の半世紀前と同じ悲劇が繰り返されている。 日本は、水俣条約締結を主導することで、苦い経験の連鎖を食い止めるべく勇気を発揮したが、残念なことに利益を優先する産業界は、水銀全廃に本気で取り組んでいない。 紫外線を出す水銀ランプは、半導体の製造工程に欠かせない。 ランプ代替技術は、UV-LEDの発達で如何にでも応用可能なところまで進歩したが、そのような前向きな取り組みは多くない。

1970年に発効した自動車の排ガス規制に関するマスキー法も、73年の石油危機で実質的な発効は大幅に遅れた。 この法律を最も有効に活用したのは、それまではポンコツの烙印を押されていた日本の自動車メーカーに他ならない。 ご承知の通り、ホンダのCVCCエンジンは、後処理なしで規制をクリアした最初のエンジンとして高く評価され、その後、燃費のよい日本車は日米自動車摩擦にまで発展した。

私は、起業したことで世の中の様々な仕組みを学びつつある。 その仕組みはきれいごとでは済まされない闇の部分もあるので、知りたくなかったことも多い。 しかし、不都合な真実を知らずして正しい判断はできない。

前章でも触れた、家電製品の殺菌効果ひとつをとっても、大企業の製品なら間違いないと信頼していたことが、そうでなかったことに驚く。 確かに、マスコミは毎日のように、自動車の排ガス不正、燃費不正etc.を報道し、嘘にまみれている。

ネットに氾濫する情報は、今まで私たちが信じて来たことが、必ずしもそうではないと知るきっかけになった。 しかし、これらの不都合な真実に怒り、テロを起こすのはエネルギーの使い方を誤っている。 寧ろ、これらの不都合な真実は、何も持たない人々には朗報と言えるのではないか? なぜなら、今までの価値が何も意味をなさないのだから、新たに価値を生めばいい。 嘘にまみれた世の中で、本当に排ガスが綺麗な車、燃費が良い車、殺菌できる空気清浄機と言ったように、真実の価値を提供できればチャンスになる。

お盆休み、実家の名古屋に帰り、父がお世話になっている老人介護施設を訪ねた。 施設は清掃が行き届いているが、臭いが気になったのでLEDピュアを部屋に置いてもらった。

部屋に入った瞬間、LEDピュアが確実に仕事をしていることが確認できた。 AH1は高い消臭効果の他、HEPAフィルターでウイルスを捕獲し、ウイルスを波長275nmの殺菌線で殺菌するので、インフルエンザの予防にもなる。 LEDピュアが私の代わりに親孝行してくれる。

嘘にまみれた時代ではあるが、水俣条約は、ひっそりと、確実に発効した。 おめでとう!

父の老人介護施設のAH1(これ1台で部屋全体の臭いは解消)

父の老人介護施設のAH1(これ1台で部屋全体の臭いは解消)

平成29年08月16日

水俣条約発効にあたり

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