Chapter 135
新製品発表会を開催した。 ありがたいことに、季節外れに暖かい1日となった。 HH1+は、昨年、めざましTVのインフルエンザ特集がきっかけで完売したUV殺菌加湿器HH1に空気清浄機能を追加(プラス)した多機能家電。
当初、11月中旬発売目標だったが、多機能化したこともあって、遅れに遅れ、説明会の直前に、試作器ができるような状況だった。 前回、お買い求めいただけなかったお客様からも多くのお問い合わせを頂いているので、プレッシャーは高まる一方だが、だからこそ、中途半端な製品は出せないという事情もある。
加湿器と空気清浄機を一緒にして欲しいという要望は、ホテルの担当者から頂いた。 確かに、一緒の方が、置く場所にも困らないが、実は、合体は難問を抱えていた。 なぜなら、加湿器は、水を噴霧するがゆえに、空気清浄用のフィルターが湿気を帯び、カビや雑菌が繁殖し易い。 従って、単に組み合わせると、既存のイオン式加湿空気清浄機と同様、繁殖したカビや菌と悪臭をばら撒く、本末転倒な製品になってしまう。
従って、ミストを噴霧する位置と空気吸入口の距離は、なるべく離す必要がある。 ゾウが鼻を伸ばしたような噴出口のデザインは、この理由による。 また、波長275nmの深紫外線LEDの光で水タンクを殺菌することは、HH1で実証済だが、浮遊粒子をHEPAフィルターでろ過、波長365nmのUV-LED+光触媒フィルターで臭いの元や細菌を分解、消臭、殺菌し、その綺麗な空気を加湿するということで、気流のシミュレーションが、まるで飛行機のエンジンでも設計するかのようなことになった。 また、内部に付着する水滴が漏れない一方で、分解して、洗い易いようにという、相反する要素を両立するのも至難の業となった。 興味深いことに、完成形は、気流を計算し尽くして設計する宇宙船と同じような円錐型流線形になった。
従来のLEDPURE製品と全く異なるのが、表示とオート機能。 性能一辺倒を改め、エンターテインメント性(遊び心)と使い勝手のよさを付加した。 現在の湿度がわかる液晶パネル表示に、湿度に応じてイルミネーションの色が変わるギミック、そして、湿度を検知して自動で風量調整する機能も取り入れた。 更に、女性が、美顔器として利用する場合を想定して温風ヒーター内蔵とした。
こうして最終製品が皆様方のお手元に届くのは、来年、正月明けになってしまったが、加湿性能、空気浄化性能は当然のことながら、従来の加湿空気清浄機とは、全く異次元の性能を実現する、世界初、水殺菌・空気殺菌のダブルUV殺菌による、使い勝手のよい加湿空気清浄機が完成した。
安全、省エネ、且つ、毎日のメンテナンスをせずに、厚生労働省告示第265号に基づく、レジオネラ感染症を防ぐ製品が、ここに誕生した。
平成30年12月05日
HH1+半端ないって!そだねー!