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ナイトライド・ストーリー

Chapter 138

連日、カルロス=ゴーン氏の話題で持ち切りだが、なぜ、日産自動車の株主でもないマスコミが、騒ぎ立てるのか? 中世の魔女狩り裁判に似て、恐ろしく感じる。 海外のマスコミが、日本の司法制度や、取り上げ方に大きな関心を寄せるのも当然と言える。 日本人は、大部分が宗教的には無神論者なので、冠婚葬祭以外、宗教を意識することはない。 正月とお盆はありがたくお休みをいただき、クリスマスは楽しく過ごす。

犯罪という観点では、村社会なので、神様や仏様よりも、周りの目を気にする。 だからこそ、倫理意識、道徳意識が高く、犯罪が少ない。 東日本大震災の時に、略奪や暴動が起きないことは、世界から驚きを持って受け止められた。 ゴーン氏の宗教は、定かではないが、報道されている内容が事実とすれば、本物の無神論者かもしれない(ジョーク)。

カリスマ経営者と持て囃された反動とも言えるが、10年以上も遡って、会社の私物化があったとすれば、株主と従業員、そして、日産車のオーナーにとっては、怒り心頭だろう。 ただ、これが、一般の人達にとってどうかと言えば、どうでもいいことではないか?

私は、車好きなので、国内外の様々なメーカーの車に興味があるが、最近の日産車は、魅力が薄いと感じる。 過去には、スカGRや、240Z、シルビア、バブルの象徴シーマといった名車もあったが、基本6年サイクルと言われる新車のモデルチェンジが、日産は10年以上という例もあり、また、軽自動車に至っては、他社から供給を受けて名前だけ変えて売っているので、新車開発に掛ける投資が少ないことは、客観的事実として明らかである。

結果として、私のように車を徹底的に吟味して、間違いのない選択を、というカーキチの選択肢に入らない。

コストカッターの異名を持つゴーン氏は、バブル期に、車好きが好き勝手やって経営を危うくした状況を立て直し、収支勘定を合わせた功績は大きいが、車を魅力的にして、嘗て、トヨタ自動車と2強を張り合った状況を取り戻したわけではない。 トヨタ自動車が、ハイブリッドを始めとする新しい技術開発に積極的に取り組み、様々なジャンルで、多種多様なニューモデルを投入し、世界の勢力図に大きな影響を与える存在になったことと比較すれば、あまりにも大きく差が開いた。 自らハンドルを握る経営者と海外の不動産と先物取引に関心のある経営者の差は大きい。

言える立場にないことを重々承知で、毎日、不愉快なニュースで、精神的苦痛を受けた被害者として、敢えて苦言を呈すれば、最大の不祥事は、ゴーン氏どうこうよりも、世間を巻き込んで大騒ぎにしたことにある。 その責任は、間違いなく現経営陣にある。 誰がマスコミにリークしているのか不明だが、ゴーン氏の悪事をあからさまにして、騒げば騒ぐ程、自分たちの首も危ういと気付かないか?

一車好きとして願うのは、日産が、また、嘗てのようにワクワクする魅力的な車を出すメーカーになって欲しい。 ただ、それだけだ。

苛酷なサファリラリーで4連勝

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S20型6気筒ツインカム4バルブエンジン

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平成31年03月12日

こだわりの間違い

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